［ボクシング］名城米国進出へ「応援基金」設立…ＷＢＡ世界Ｓフライ級

Ｖ２に向けスパーリングをこなす名城

　◇プロボクシングＷＢＡ世界スーパーフライ級（５２・１キロ以下）タイトルマッチ１２回戦　王者　名城信男（六島〈２７〉＝１３勝８ＫＯ１敗）対同級２位ウーゴ・カサレス（メキシコ〈３１〉＝３０勝２２ＫＯ６敗１分け）（９月３０日、大阪府立体育会館第二）王者・名城がファンクラブ大作戦で米国進出の夢をつなげる。Ｖ２戦を前に２１日、大阪市内のジムでスパーを打ち上げ。ファンに１口１円から支援を募る、プロ選手では異例の「名城信男　応援基金」を設立したことを明かした。枝川孝会長（４５）は「目標は１億円」と仰天ノルマを掲げた。

　なりふり構わぬ試みだ。今回はテレビ中継があるものの、Ｖ１戦はスポンサーのめどが立たず地上波中継なし。王者ながら恵まれない環境を見た後援者が出したアイデアが基金の設立。毎週王者から届くメールや交流会参加などの特典付きで、すでに１人で３０万円の支援の申し出があったという。

　スパーは構えをスイッチするカサレス対策に左右のパートナーと１０８回を消化。「これまでの中でもいい練習ができた」と２戦連続ＫＯ防衛へ手応えはある。目指すラスベガスでのビッグマッチは、お金だけで買えないことは承知済み。本物のボクシングを見せることで、ファンと世界にアピールする。