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群馬・長野県境の荒船山(1423メートル)のがけ下から遺体で見つかった漫画家・臼井儀人(本名・義人)さん(51)の代表作「クレヨンしんちゃん」を発行する双葉社は21日、都内で会見し、不慮の事故だったとの見方を示し、自殺説を否定した。現場付近で発見された臼井さんのデジタルカメラに、がけの上から下をのぞいて撮影した写真が残されており、撮影時に足を滑らせ転落した可能性が高いとしている。
臼井さんの遺品として群馬県警が回収したキヤノン製コンパクトデジタルカメラ。下仁田署を訪れた双葉社の島野浩二編集局次長は会見で、そのカメラに自宅から荒船山までの約30点の風景写真が収められていたことを明かした。
電車、登山口となる内山峠、近隣の山々…。そして最後の1コマが、最大約300メートルの高度差がある艫岩(ともいわ)の上から見下ろすショットだった。記録されていた撮影時間は11日午後0時50分すぎ。だが、カメラの時計が約30分進んでいたため、0時20分頃の撮影と推定される。
カメラ発見時、電源は「ON」になっており、ズームレンズが伸びた状態だったという。島野氏は「(がけ下を)撮った瞬間に足を滑らせてしまったと思う」と説明。臼井さんの手帳の9月11日の欄には「荒船山」との記入があるだけで、自殺を予想させるような言動は「一切なかった」と否定した。
島野氏は1987年に臼井さんが漫画家デビューしたときの編集担当者で、20年以上の親交があった。「マラソン大会に一緒に出たり、ゴルフをご一緒させていただくこともあった。決しておごることのない、いい先生でした。本当に好奇心が強くて(最後まで)先生らしかったというか…バカだな」と声を詰まらせた。
20日に遺体と面会した妻・久子さんら遺族は21日、埼玉県春日部市の自宅に戻った。自宅は臼井さんが入信していたといわれる宗教団体の施設が併設されている。近隣住民の間では「しんちゃんの作者の家」として知られていたが、本人がマスコミに一切顔を出さなかったことから臼井さんの顔を知らない人も多い。
この日、自宅を訪れた報道陣に島野氏は「ご家族は憔悴(しょうすい)されているので」と取材には応じられない旨を説明。代わりに双葉社が、久子さんの「皆様のあたたかいご支援、厚いご声援に心から感謝いたします。私たち家族は将来の希望として、主人と再会できる日を心から楽しみにしております」というコメントを公表した。
「しんちゃん」について双葉社では、すでに2か月分の原稿を受け取っている。そのため連載している「まんがタウン」の11月号(10月5日発売)、12月号(11月5日発売)までは掲載される予定だが、以降の追悼特集などについては未定だという。テレビアニメや映画シリーズの継続については「関係各社、ご家族、いろんな方と相談して決めたい」と述べるにとどまった。
(2009年9月22日06時01分 スポーツ報知)
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