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選手権静岡県大会準々決勝の清水商戦で、山田は２得点の活躍

　Ｊ１磐田が、明治大ＭＦ山田大記（３年）の獲得に乗り出すことが２１日、分かった。明大で１０番を背負い、６、７月にベオグラードで行われたユニバーシアード日本代表にも選出され、３位に貢献した。おもにサイドＭＦでプレーし、ドリブルを得意とする。９月２９日から２日間練習参加をすることがこの日までに決まり、少しでも現場の雰囲気になじませるつもりだ。

　東京、横浜、鹿島、浦和といった関東のクラブが獲得に動く逸材に、いち早く動いていたのが磐田だった。山田は中学時代、ジュビロ浜北でプレー。その後進学した藤枝東では１０番を背負い、高校選手権県大会準優勝となった０６年にはベストイレブンに選ばれるなど、生粋の静岡育ちだ。磐田は早くから強化担当者を、山田が出場する公式戦に派遣。本人や大学関係者と密にコミュニケーションをはかり、大学リーグや天皇杯などの過密日程の中、練習参加の段取りを組んだ。

　クラブ幹部は「まず技術が高い。ドリブルが得意で１人で打開する力を持ち、シュートもうまい。即戦力として十分やれる力がある」と高く評価。また「下部組織からトップに上がれなくても、高校や大学で経験を積むことで、また戻ってこられるということを分かってもらえると思う」と、下部組織の選手にとっても希望を与える選手になる。

　本人も卒業後はプロ入りを希望しており、来季オフの目玉選手獲得に、優勝を目指す再来年のシーズンを見据え、早くも動きだす。

　［2009年9月22日11時38分　紙面から］

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