500系のぞみ引退へ 来春、こだま専用で活用JR西日本は21日、1997年から導入した高速走行性能に優れる新幹線車両「500系」を、来春に東海道・山陽新幹線の「のぞみ」としての定期運転から“引退”させる方針を明らかにした。JR東海と共同開発した最新鋭車両「N700系」に徐々に置き換えているためだ。引退した車両は新大阪―博多間の「こだま」で活用する。 500系はカワセミのくちばしのような鋭くとがった先頭車両のデザインが特徴で、鉄道愛好家らに人気がある。だが「車体が円筒形のため室内空間がやや狭く、全車両にモーターが付いているため車両価格が高い」(JR西日本)といった難点があり主力の座から降りることになった。 既にのぞみの定期運転は2往復だけとなっており、11月10日からは1往復に減らす。のぞみがなくなれば、原則こだま専用車両となる。 500系は、デビュー当時、最新技術を駆使し、営業運転で最高時速300キロを実現した車両として注目された。こだまになると持ち味の高速走行を十分に発揮できないため、ファンから残念がる声が出そうだ。 【共同通信】
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