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「クレしん」臼井さん崖下撮影時に滑落か…

東京都新宿区の日本出版クラブ会館で会見した双葉社の赤坂了生編集局局長(左から3人目)。左から川添謙次、鈴木明夫、島野浩二編集局局次長
東京都新宿区の日本出版クラブ会館で会見した双葉社の赤坂了生編集局局長(左から3人目)。左から川添謙次、鈴木明夫、島野浩二編集局局次長
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 漫画「クレヨンしんちゃん」の作者、臼井儀人(うすい・よしと)さん(51)=本名臼井義人(よしひと)=が群馬・長野県境の荒船山(1423メートル)の崖下で遺体で発見されたことを受け、出版元の双葉社が21日、都内で会見した。滑落した現場から見つかった臼井さんのデジタルカメラに崖上から下に向かって写した写真が残っていたことを明かし、撮影時に誤って滑落したという見方を示した。臼井さんの密葬は22日、埼玉県春日部市内の斎場で近親者のみで営まれる。

 臼井さんの遺体は19日、荒船山の登山道の途中にある艫(とも)岩の崖下約120メートル地点で発見された。遺体の近くから見つかった壊れたデジタルカメラには、死亡する直前の臼井さんの行動がうかがえる写真が残されていた。

 現地を訪れた双葉社編集局の島野浩二局次長によると、カメラは電源が入ったままの状態で、臼井さんが登山中に撮影したとみられる風景写真が30枚ほどあった。最後の1枚は滑落した崖の上の展望台から下に向けて絶壁をのぞき込むように写されたもの。カメラに内蔵された時計によると、撮影時刻は午後0時50分頃で「もともと(時計が)進んでいたので撮影したのは正午頃では」。新人時代から臼井さんを知る島野氏は「取材熱心で好奇心旺盛な先生だったので、写真を撮るのに一生懸命になって足を滑らせたのだと思う」と悔やんだ。

 11日に「山登りに行く」と一言残し自宅を出た臼井さん。同社によると、遺書や書き置きのようなものはなかった。スケジュール帳の11日の欄には「荒船山」とだけ記されており、「荒船山は初めてだったようだが、よく1人でハイキングに行っていた」。群馬県警下仁田署は自殺との両面で捜査を進めている。

 双葉社には雑誌「まんがタウン」に掲載する「しんちゃん」の原稿が2号分届いているが「掲載の体裁は未定」。10月5日発売の11月号に追悼文が掲載される。今後“弟子”やアシスタントが連載を引き継ぐといったことも「家族と相談してから」とした。またテレビアニメ、映画の継続については「関係各社、家族、いろんな方と相談したい」と述べるにとどめた。

 臼井さんの遺体は21日未明、自宅のある埼玉県春日部市内に戻った。双葉社は家族と協議した上で、ファンの参列も可能なお別れの会を検討中。この日、妻久子さんらが「私たち家族は将来の希望として、主人と再会できる日を心から楽しみにしております」と書面でコメントした。

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