KOは当然だった“怖さ”が消えたGキラー山本昌
<巨・中>4回無死、谷にソロホーマーを浴びてボウ然とする中日・山本昌
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【追球・中日3―5巨人】抜くべき球で抜けなかった。巨人から現役最多となる40勝を挙げている中日・山本昌。お得意様に3発を浴びたのはそれなりの理由がある。
「(球場の)狭さは関係ない。勝負球が甘く入った。もう少し低く投げていれば…」。44歳の左腕は高低の制球を反省したが、持ち味の緩急がなかったのも事実だ。
直球はMAX140キロが1球だけで、ほとんど130キロ台後半。ところが、生命線のスクリューボールも130キロ台前半が出ていた。初回こそラミレスを133キロのスクリューで二ゴロ併殺に仕留めたが、緩急差7、8キロは本来の山本昌の姿ではない。タイミングを外される“怖さ”が消えて2回の谷、3回のラミレスに引きつけられて右方向へ狙い打たれた。
4回。谷に対し最遅の125キロスクリューを投じたが、2打席連発された直球は133キロ。緩急差8キロだった。森バッテリーチーフコーチは不機嫌そうに「打たれるとこに投げてんだから打たれるよ」。CS第2ステージを見据え、ローテーションを崩し、東京ドームで今季巨人戦初登板させたGキラーがKOされては無理もなかった。
≪落合竜5年ぶり巨人戦負け越し≫中日・落合監督にとっては、就任1年目の04年以来の巨人戦負け越し。試合後のコメントも「何もない」だけ。落合政権下初の目前胴上げの危機を迎えてしまった。2回に李炳圭のソロで先制したが、結局、5安打で3得点と元気がなかった。この日は宿舎の出発時刻を読み違え、バスが渋滞に巻き込まれて予定より10分以上も遅く球場入り。準備運動の時間を削らざるを得なくなったチームから「何としても巨人を倒す」という緊張感は伝わってこなかった。
【試合結果詳細】
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