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盗塁セギノール!!“パンツ一丁”でお立ち台逃す

<楽・オ>6回2死一塁、セギノールが二塁盗塁を決め笑顔。ここから8者連続得点のビックリ劇が始まった
<楽・オ>6回2死一塁、セギノールが二塁盗塁を決め笑顔。ここから8者連続得点のビックリ劇が始まった
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 【楽天9―2オリックス】74歳の野村監督は笑いっ放しだった。楽天は1点を追う6回、2死無走者から球団タイ記録の8者連続得点で4連勝。年齢のことは認めたくなかったが、たまらない勝利をくれたナインに感謝、感謝だ。 【試合結果詳細

 「きょうは敬老の日です。もう老人であることには間違いない。70代は間違いなく老人だよな…。おかげさまで老人を敬って頂いて、まさに敬老の日です」

 始まりはまさかの盗塁だった。四球で出たセギノールが、中島のカウント1―0からスタートを切った。実際は体重100キロを越す公称92キロの巨体の動きに、味方ベンチからも驚きの声が上がった。日本ハム時代の05年8月31日の楽天戦(フルスタ宮城)以来4年ぶり通算3個目の盗塁。ここからは幸運の連続だ。草野の詰まった打球が左翼線に落ちて同点に追いつくと、宮出の高いバウンドのゴロは二遊間を抜け、2者が生還する。さらにオリックスの守備陣に乱れが生じ、二塁手の悪送球で満塁の走者が生還し、最後は山崎武の中前への飛球を遊撃・山崎浩が目測を誤り、2点適時打となった。

 6回の攻撃後に交代し、試合終了時はロッカールームでパンツ一丁だったため、お立ち台に上れなかったセギノールが得意顔で話す。「状況を打開したかった。指示?オレの考え。大きなモーションだった。オレが一塁にいてもヒット2本じゃノーチャンス(本塁に還れない)」。楽天ベンチが山本のセットポジションを計測すると投球開始から捕手が捕るまでが1・7〜1・8秒かかっていた。投手は盗塁阻止のために1・2秒台を目指す数値。「鈍足の人の方が100%成功する。私も間隙を縫って走ったこともある」。自称「鈍足」ながら現役通算117盗塁の指揮官は、セギノールにも浸透した野村野球にニンマリだ。

 シーズン68勝、貯金9はともに球団新。CSマジックは11に減った。今季3度目の挑戦で1556勝1556敗76分けと監督通算成績も5割に復帰した。「3度目の正直か。68勝?このへんで辞めといた方がいいんじゃないの次の監督に任せて。とういうのは冗談。次の監督なんてしっちゃかべんべん(知ったこっちゃない)だ」。記録ずくめの敬老の日。野村監督のCS進出への確信は日増しに高まっている。

 ≪ノムさん気が気じゃなかった岩隈の立ち上がり≫岩隈がエースの意地で13勝目を挙げた。初回に続き先頭を四球で出した2回、1死満塁から坂口に先制の2点中前打を許した。6回まで5四死球も要所を締めて8回6安打2失点。「上体が突っ込みすぎていた。途中から良くなりました」。今季3度目の中5日での登板をなんとかしのいだエースに、野村監督は「心配した。本気で(早い回に)代えようと思った。4回からは岩隈のペースだった」と及第点だった。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2009年09月22日 ]

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