広島都市圏の交通動脈になる広島高速2号(広島市東区温品町―南区仁保沖町)の建設工事が、来年春の全通に向け大詰めを迎えている。完成すれば、高速1号(東区温品―福田町)と接続し、広島湾岸から山陽自動車道広島東インターチェンジ(IC)がノンストップで結ばれる。
同じく来年春には、仁保沖町から南区宇品海岸まで部分開通している高速3号が、中区の吉島出入り路まで延伸する予定。1、2、3号の接続による都市圏の高速ネットワーク化が図られる。
高速2号は全長5・9キロ。仁保ジャンクション(JCT)で3号、温品JCTで1号とそれぞれつながる。工事の進ちょく率は総額1025億円の事業費ベースで「9割以上」。工事は、両JCTへの接続など終盤に入っている。
高速3号(全長7・7キロ)は、仁保JCT―宇品出入り路間の2・6キロが部分開通している。来年春に延伸するのは、吉島出入り路までの2・2キロ。延伸部分の事業費は304億円を見込む。
【写真説明】広島市南区の仁保JCT(手前)から東区の温品JCT(奥右)へ市街地を縫うように延びる広島高速2号。来春の全通に向け仕上げの工事が進む(撮影・山本誉)
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