2009年9月21日16時36分
マンガ「クレヨンしんちゃん」作者・臼井儀人さん(51)が群馬・長野県境の荒船山で遺体で発見されたことを受け、出版元の双葉社は21日、現場で回収された臼井さんのデジタルカメラには、登る途中の景色を撮った30枚以上の画像が残され、最後は荒船山の艫岩(とも・いわ)の絶壁から下を見下ろす写真だったことを明らかにした。
臼井さんの遺体は艫岩頂上から約120メートル下の岩場で見つかり、カメラは少し離れた場所にあったという。新人時代の臼井さんを担当した島野浩二編集局次長は会見で、「取材に熱心で好奇心旺盛な先生だったので、写真を撮るのに一生懸命になり足を滑らせたのかもしれない」と話した。
同社は「無念としか言いようがありません」とするコメントを発表した。近親者のみで密葬が行われる予定で、後日ファンや関係者向けの「お別れの会」を開くかは、遺族と話し合って決める。テレビアニメと映画の継続については、「現時点では何も決まっていない」という。