菅直人国家戦略担当相は20日のNHK番組で、麻生政権がつくった2009年度補正予算の見直しに関して「公共的な支出を、どんどんこの段階で削減していくと一方的に言うことはない。景気、雇用の動向をしっかり見据える」と述べ、景気への影響に配慮する姿勢を示した。足元の経済情勢については「決して楽観していない。場合によっては短期的な対応が必要になることもある」と指摘した。
一方、藤井裕久財務相は同番組で補正予算を巡って「無駄なものは若干経済に影響があっても切らなければならない。国民生活に直結した予算に資源を振り替える」と強調した。
今後、追加の経済対策を実施する可能性については「経済情勢がどうなるかによってはあり得る」と指摘。財源については「補正予算を浮かした部分を使うことはあり得る」と語った。(00:12)