和田洋一 スクウェア・エニックス・ホールディングス社長――傲慢さと使命感でエンタメ業界の世界メジャーを狙う(4) - 09/09/07 | 11:15


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 世界的なコングロマリットは出始めた順にメジャー化しています。日本企業は第1次産品ではメジャーになれず、製造業では家電が脱落して自動車が残るのみ。流通、ITなどいずれも勝てていない。

 我ながら、変な傲慢さと使命感があって、当社は第3次産業で世界のメジャーに残りうる数少ない日本企業の候補の一つと自認しています。

――社長業の時間的なリミットはありませんか。

 最長10年と考えていましたが、さすがにこの環境情勢であと2年と言うと、無責任すぎますよね。

 僕にとって、ある意味目標としている任天堂がファミコンを出したのは山内溥前社長が50代半ばの頃です。当時、数十億円だった経常利益は、5年後には数百億、社長退任時には1000億円にまで成長した。僕は今年50歳ですから、勝負はこれからだと考えます。

(聞き手:勝木奈美子 撮影:尾形文繁 =週刊東洋経済)

わだ・よういち
1959年生まれ。84年東京大学法学部卒業、野村証券入社。主計部課長などを経て2000年スクウェア入社、最高財務責任者を経て01年社長。エニックスとの合併に伴い03年スクウェア・エニックス社長、08年より現職。06年から社団法人コンピュータエンターテインメント協会会長も兼ねる。


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