2009年9月21日 19時12分更新
秋の交通安全県民運動が21日から始まりました。岡山市北区では、飲酒運転による事故に巻き込まれ、2人の子どもを亡くした夫婦による講演会が開かれ、飲酒運転の撲滅を訴えました。
この講演会は岡山北警察署などが開いたもので21日は井上保孝さんと郁美さんの夫婦が講演しました。
井上さん夫婦は、10年前の平成11年11月、東名高速道路を乗用車で走行中に、飲酒運転を繰り返していた加害者が運転する大型トラックに追突され、当時3歳の長女と1歳の次女を亡くしました。井上さん夫婦は追突の衝撃で乗っていた車が炎上し、後部座席の2人の娘を助けられなかったと、事故の状況を振り返ったり、飲酒運転に対する厳罰化が進んでも飲酒運転が減らない現状について、「自分たちにしか伝えることができないことを伝え、飲酒運転をなくしていきたい」と述べました。
会場にはおよそ150人の市民が集まり、夫婦の話に、涙ぐむ人の姿も見られました。
講演を聞いた男性は「あってはならない痛ましい事故だったことがよく分かりました。私たち一人一人が気をつけていかなければいけないと思いました」と話していました。