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険しい岩壁、非情 臼井儀人さん死亡確認

2009年09月21日

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収容作業のため登山口から艫岩へ向かう警察官ら=長野県佐久市の内山峠登山口

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遺体を乗せた車が下仁田署に到着した=下仁田町下仁田

 群馬・長野県境の荒船山で見つかった男性遺体は、漫画家の臼井儀人(本名・義人)さん(51)だった。群馬県警は20日午後、ヘリコプターで遺体を収容した。

 午前9時ごろ、県境に近い長野県佐久市の内山峠登山口駐車場に、警察車両が続々と到着した。気温約10度と冷え込む中、20〜30人の報道陣が見守る。

 下仁田署員ら17人はロープを肩にかけたり、担架を背中にくくりつけたり。10分ほどで準備を終え、登山口から1列になって艫(とも)岩へ向かった。

 同署によると、一行は10時50分ごろに艫岩の頂上に到着した。11時20分ごろから岩壁沿いに300〜400メートルをザイルでつたって移動。遺体が見つかったのは艫岩頂上より約120メートル下の岩壁だ。警備部機動隊の星野修さん(54)によると、現場は想像よりけわしく、足場は悪かったという。

 メンバーは遺体を担いで移動した。県警ヘリが午後3時ごろに上空に到着、岩壁の岩場から、遺体をつり上げた。

 ヘリは南牧村のヘリポートで遺体を下ろした。遺体はワゴンに乗せられ、同4時前に下仁田署に到着した。

 同署で午後9時過ぎまで身元確認が続けられたが、遺体の損傷が激しく身元の特定は難航した。待機していた臼井さんの家族や、「クレヨンしんちゃん」を出版している双葉社の社員の5人が、臼井さんであると確認した。

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