遺品デジカメに崖のぞき込む写真…転落死の「しんちゃん」作者、臼井さん
9月21日12時38分配信 産経新聞
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漫画家の臼井儀人さんと思われる遺体をぶら下げて移送するヘリコプター=20日、群馬・南牧村の「なんもくヘリポート」(撮影・山田俊介)(写真:産経新聞) |
登山中に行方不明となっていた人気漫画「クレヨンしんちゃん」の作者、臼井儀人(よしと)さん(51)=本名・臼井義人(よしひと)=の死亡が確認されたことを受け、版元の双葉社は21日、東京都新宿区の日本出版クラブ会館で会見し、臼井さんの突然の死に悔しさをにじませた。
■臼井さんの遺体が発見された荒船山の「艫岩」
冒頭、赤坂了生編集局長は「ご家族とともに臼井先生の無事を切に祈っておりましたが、このような結果になってしまい、無念としかいいようがない。大きなショックを受けております」とコメントした。
続いて、鈴木明夫編集局次長が「ファンの方々には大変なご心配をおかけいたしました。お気遣いやご声援のお声を双葉社を通じて聞いておりますが、改めて『クレヨンしんちゃん』という漫画の大きさ、幅の広さを再認識いたしております。私たち家族は将来の希望として、主人と再会できる日を心から楽しみにしております」との遺族のコメントを代読した。
同社によると、遺品のデジタルカメラの中には、登山中に撮影した風景写真が30枚ほど残されていたという。最後の写真は滑落したがけの上からがけ下をのぞき込むようにして撮ったものとみられ、臼井さんはこの写真を撮影後、誤ってがけから転落したとみられるとの見解も明らかにした。
双葉社には、「クレヨンしんちゃん」の原稿があと2号分届いているが、11月発売の12月号以降の掲載の体裁については未定という。また、葬儀・告別式は近く親族のみで行う予定という。
島野浩二・編集局次長は「周りのことを考えながら、おごることなく、われわれのことを考えていい作品を作ろうとしている好人物であった」と人気作家の人柄を振り返った。
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最終更新:9月21日14時6分
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