19日(土)台風スウェルが届き出して4日目。
ローカルピットは波チェックにいつもの顔が集まる。
時々6fが来るが2ndリーフにはサイズが足りない。
新月で大潮のロータイドに向かう午前中、潮があるうちが勝負だ。
4~6の1ST REEFなら6”4でチューブ狙いだが
一か八かのSHOTGUN SESSIONを予測して7"8でパドルアウトした。
DA REEFでやってると遥かアウトサイドでブレイクするSHOTGUNが見えた。
チャンネルで写真を撮るキンちゃんと師匠蛸さんから号令がかかる。
アウトを指指し腕を振る。
SHOTGUN SESSIONが始まった。
この時間はまだジェットが来てなくて、いつもの事だがパドルでアウトサイドリーフに向かう。
SHOTGUNは湾の入口で海のど真ん中にある。
中根と呼ばれるこの磯根は外洋の深いところから一気に水深2メートルほどの浅瀬になるため
うねりが来るとボトムがへこみ、周りの水を吸い込みながら一気に立ち上がる。
2段掘れした波のトップはそのまま厚み1mのリップになって前に飛び
自動車がすっぽり入るほどどでかいチューブを巻いて走って行く。
今回はやや小さめの6~8fだが、
赤茶色のリーフが透けて見えるえぐれたボトムへのドロップは
よほどの命知らずでなければチャレンジ出来ないだろう。
この日エントリーしたのはこの波の開拓者であり名付け親である蛸操氏、
志田下番長でNGRサーフボードを営むダフイの鵜澤清永
YORKY SURFBOARDの山本茂
と私の4人。
波数も少ないしサイズも足りないが、参加者が少ないのはリスクが多すぎるSHOTGUNならではだ。
本来の姿ではないが、
それでもパドルで楽しくやれるのはこのくらいがいいラインかなと思えるサイズ。
風が吹くとさらにコンディションは厳しくなり
立つ時に板の下に風が入らないようボトムをフェイスに張り付けるようなテイクオフが要求される。
急斜面ではあるが上体を前に乗り込み、頭から窪んだボトムに突っ込んでいく感じだ。
そのままパーリングするのか?
それともメイク出来るのか?
それは神のみぞ知るって感じで、細かなテクニックを差し込む余地は全くない。
出来る事は運命を共にするサーフボードと自分を信じ
ただビビらずにボトムに向かって突っ込んで行く事だ。
若い頃養った特攻精神が生きてくる。
最初に乗った一発目がでかくはないが、かなりソリッドで
ボトムまでメイクしたシークエンスがキンちゃんのカメラに残った。
5本乗ったうち2本はまずまずのドロップでまだまだ行けると自信を取り戻した。
もしかしたら、そのうち雑誌にこの日の収穫が使われるかもしれない。
後半何度かリアルなSHOTGUNらしい波が来たが引き潮でさらに水がなくなり
ウェイティングポジションもリーフが透けてボイルが浮かび上がる。
数々の記憶に残るワイプアウトシーンは思い出すだけで身震いがする。
もの凄い勢いで吸い込み立ち上がるあの波のバレルに
いつかスタンディングでチューブを決める日を夢見る。
リスクの高いアウターリーフのサーフィンには安全のためのジェットスキーのバックアップは心強い。
午後はジェットも現れたが波が終わっていて
途中で引き返しマリブセッションに変わった。
50人を超える大混雑のマリブを滑りながら
スピリチュアルなアウターリーフのドロップの価値を実感する午後になった。
波は明日もあるはずだ。