韓国の大卒者、5割以上が正規職に就けず
「大卒正規職」を採用する企業減、非正規職だけ増える
大学を卒業した若者の二人に一人が正規職の仕事に就けない時代に突入した。4年制大卒者のうち、軍に入隊する人も100人当たり約4人へと増えた。
経済不況に加え、正規職採用を避ける雇用慣行が、社会へ第一歩を踏み出す大卒者を直撃している格好だ。
教育科学技術部と韓国教育開発院は20日、今年2月に大学(専門大学・大学院を含む)卒業者の就職率を調査した結果、54万7416人のうち就職したのは37万9524人で、就職率は69.3%だったと発表した。
このうち正規職の就職率は48.3%で、昨年(56.1%)より7.8ポイント下がり、初めて50%を割り込んだ一方、非正規職の就職率は昨年の18.8%から今年は26.2%と7.4ポイント上昇した。
大卒者の正規職就職率は2005年の56.7%から昨年には56.1%に下落したのに対して、非正規職就職率は05年の15.7%から昨年には18.8%へ上昇しており、こうした傾向が今年に入り急速に加速した。
正規職就職率の減少について専門家たちは、世界的な経済危機と雇用パターンの変化などで正規職の就職口が急減したため、と分析している。
韓国開発研究院(KDI)のユ・ギョンジュン財政成果評価室長は、「経済状況が悪く、インターン採用にも優秀な人材がどっと殺到する状況だ。いったんインターンとして採用してから正規職に転換する雇用慣行ができたようだ」と話した。
国家が支援する「中小企業青年インターン事業」がむしろ企業の正規職採用を妨げる副作用として作用している、との指摘もある。
大学別就職率を見ると、卒業生3000人以上の大規模大学のうち高麗大、東亜大、ソウル産業大、成均館大、延世大、円光大、漢陽大が就職率70%を超えた。専門大学(2年制)の場合、調査対象154校のうち64校が90%以上の就職率を記録、慶南情報大、信興大、永進専門大学など専門大学12校は95%以上の就職率を記録した。
専攻別の就職率を見ると、4年制大学では看護学の就職率(95.4%)が最も高く、次いで歯医学、韓医学、薬学など医薬系が上位を占めた。次に海洋工学(85.3%)、リハビリ学(82.1%)、初等教育学(80.7%)の順で就職率が高かった。
この日、国会教育科学技術委員会の黄祐呂(ファン・ウヨ)議員(ハンナラ党)が公開した教育科学技術部の国政監査資料によると、昨年の4年制大卒者の男子学生のうち3.7%に当たる5461人が軍に入隊したことが分かった。アジア通貨危機が発生した1997年の3.38%より高く、2007年度の1.07%と比べると、およそ3倍以上に増えた。
アン・ソクベ記者
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