政府は20日夜、「地球温暖化問題に関する閣僚委員会」を首相官邸で開き、温室効果ガス排出量削減の中期目標を、2020年までに90年比で25%削減とする方針を決めた。22日にニューヨークで開かれる国連気候変動ハイレベル会合開会式で、鳩山由紀夫首相が途上国の温室効果ガス削減支援も含めた「鳩山イニシアチブ」として打ち出し、国際社会にメッセージを発信することも確認した。国際会議での発信は初で、温室効果ガス削減の国際枠組み作りをリードする狙いがある。
閣僚委終了後、平野博文官房長官は「アメリカ、中国、その他主要な国々が同じ土俵で議論できる仕掛けを日本が作っていかないといけない」と述べ、中期目標は主要排出国の参加を条件とすることを強調した。【横田愛】
毎日新聞 2009年9月21日 東京朝刊