損害保険業界ノススメ

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2009年09月20日

日本生命の戦略は

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流石、日本生命。
潤沢な資金力で、何でもかんでも買収・投資・融資していますね。
この時期にこの金額を投資できる遊びの流動性資産(現金)を持ち合わせていることがすごいと思います。プルデンシャルとの提携強化やAIGビルの購入(1000億円)など、格の違いは歴然ですが、ここまでお金があるのであれば、営業職員に対するより充実した教育制度の確立や生保産業の復興に向けた種々の取り組みに力を入れてもらいたいものです。

プルデンシャルに460億円出資することの意義は何なのでしょうか。
日本生命が株式会社化できないのはこのような不明瞭な投資ができなくなるからでしょうか。生命保険会社の経営戦略や不動産戦略を抑止する機能、牽制機能を働かせる仕組みの導入が必要なのかもしれませんね。

金融情勢に左右される生命保険会社の経営実態との決別を計らない限りは、就職活動を控えた学生の関心は損害保険会社に行くだけだと思います。


(以下、17日産経新聞より)
日本生命保険は17日、米金融大手、プルデンシャルグループの保険子会社に出資すると発表した。出資額は5億ドル(約460億円)。プルデンシャル・インシュアランス・カンパニー・オブ・アメリカ(PICA)が発行する交換権付きサープラス・ノート(満期10年)を購入する。今後の海外展開などを見据え、関係強化を図る。
サープラス・ノートは米国の生保が発行する資本性の金融商品。債券の形態で、定期的な利払いと満期時の償還が行われる。日本生命が取得するサープラス・ノートは、発行日から5年経過後に、本体のプルデンシャル・ファイナンシャルの普通株式に交換できる権利がある。プルデンシャルは生命保険や資産運用サービスを提供している世界的な金融グループで、日本でもプルデンシャル生命保険やジブラルタ生命保険などを展開している。日本生命は今年6月にプルデンシャル・ファイナンシャルの発行済み株式の0・56%を取得し、資本提携関係にある。取得したサープラス・ノートを普通株式に転換した場合は保有比率は1・5%程度まで高まるという。日生では「プルデンシャルと長期にわたってパートナーシップを構築していきたい」としている。


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〔参考〕バックナンバー記事タイトル
6/22号:コラム「なし」、記事「日本興亜社の保険金支払い先送り」
6/29号:コラム「なし」、記事「瀬戸際損保、生き残りの戦い」
    →東京海上日動社に届いた陳述書の内容についてコメントしています
7/6号:コラム「損保社員の出世のルール」、記事「保険会社の資本規制」
7/13号:コラム「なし」、記事「損保ジャパン、セゾン自動車を子会社化」
7/20号:コラム「代理店収益を上げるコツ」、記事「自動車保険料上げ」  
7/27号:コラム「東京海上日動」、記事「大手生保、都市部で営業部門増強」
8/3号:コラム「損保ジャパン」、記事「アリコ情報流出」
8/10号:コラム「三井住友海上」、記事「損保大手、自動車保険不振」
8/17号:コラム「あいおい損保」、記事「損保大手6社の4月〜6月業績」
8/24号:コラム「日本興亜損保」、記事「ライフネット、アドクリとの資本提携」
8/31号:コラム「ニッセイ同和」、記事「ミニ保険会社急増」
9/7号:コラム「富士火災」、記事「あいおい、ニッセイ同和合併時期延期」

この記事へのコメント

1. Posted by 田中正一   2009年09月20日 15:28
あまりに底の浅い記述にびっくりしました。それでは、東京海上の米国での買収はどういった効果があるんでしょうか?彼らの戦略は?損保各社の米国法人はそのほとんど、かつ長期に渡り赤字です。金融情勢に左右される生保、とおっしゃってますが、今回の金融ショックで損保であるAIGは破綻しています。日本の各社も合併が続いています。貴職の見解をお願いします。

>田中正一さま
コメント有難うございます。
色々ご質問を頂きましたが、焦点がぶれているようで、どのように回答させていただいたらよいのか、正直迷います。
生損保の経営戦略について比較するのであれば、過年度の利益推移を見れば一目瞭然だと思います。振れ幅の小さい経営の方が優位だということは自明の理だと思っています。

BY管理人

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