「母子加算」復活に期待の声相次ぐ

　生活保護制度の見直しで段階的に減額、廃止された母子加算をめぐり、北海道内の女性が居住する自治体に減額決定取り消しを求めた訴訟の原告団集会が４日、札幌市内で開かれ、衆院選で圧勝した民主党が母子加算を復活させる方針を示していることについて「早く実現して」と期待する声が相次いだ。

　原告の小樽市の女性（４３）は「復活の兆しがあると聞いて期待している。しっかり見守っていきたい」と話し、札幌市東区の女性（４６）も「子どもには我慢をさせてきた。（母子加算が復活したら）学校に着ていく服を買ってあげたい」と切実な思いを訴えた。

　弁護団によると、札幌地裁では原告７人が係争中。この日、同地裁（中山幾次郎裁判長）で開かれた口頭弁論では、食事や入浴の回数が減ったことなど、生活の窮状を訴える準備書面を原告側が提出した。（共同）

　［2009年9月4日18時33分］