V率100%の朝青龍に“おふざけモード”はなかった
大相撲秋場所8日目は20日、両国国技館で行われ、横綱・朝青龍が関脇・琴奨菊を上手投げで下し、無傷の8連勝で勝ち越しを決めた。全勝ターンは大鵬と並ぶ歴代2位の22回目。全勝だった大関・琴光喜が稀勢の里に敗れたため、今年初場所以来の単独トップに立った。横綱昇進後「中日単独トップ」となった場所のV確率は100%。場所前の不安説を一掃する連勝街道で、4場所ぶりの優勝を予感させた。1敗は白鵬、琴欧洲、琴光喜、平幕の鶴竜の4人となった。
【秋場所特集】
全勝ターンの余韻を味わえないほど、右手がしびれていた。琴奨菊を右上手投げで叩きつけた朝青龍は、土俵上で顔をしかめながら右手にフッと息を吹きかけた。琴奨菊は常にまわしを水で濡らしてきつく締めるため、相手の指がなかなかまわしにかからない。朝青龍も右の前ミツを奪って上手投げを見舞ったが、その瞬間、指先に電気が走った。何度も右手をほぐしながら花道を引き揚げた横綱は支度部屋でも「なかなか(まわしが)取れないね」と苦笑い。それでも「きのうも横綱(白鵬)がまわしを取れなかった。胸を合わせてからの攻めを心掛けた」と“作戦勝ち”を強調した。
全勝で並走していた琴光喜が敗れ、早くも単独トップに躍り出た。しかも横綱昇進後、中日を単独トップで迎えた場所はすべて優勝と、データ的にも24度目の賜杯を後押ししている。自身に吹き寄せる追い風を意識し始めたのか、前日はカメラマンに笑顔を振りまいていた横綱も、この日は“おふざけモード”を封印。質問にはみけんにしわを寄せながら耳を傾け「(単独トップでも)大して変わりはない。いい相撲を取ることに集中している。まだ次があるから」と慎重に話した。
場所前に稽古不足を指摘されながらも、あれよあれよと8連勝。武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)も「こういう展開を予想していたか」の問いに「白鵬が全勝で、朝青龍が1敗ぐらいかな(と予想していた)。すごい精神力だ」と評価した。数々の修羅場を乗り越えている男はまるでノウハウを心得ているように意気揚々と振る舞っている。帰り際には、関係者と世間話に応じながら足取りも軽く車に乗り込んだ朝青龍。その姿に後半戦での“スタミナ切れ”の予兆は感じられなかった。
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