岡山放送局

2009年9月20日 20時11分更新

倉敷「ミズアオイ」の観察会


岡山県内では倉敷市にだけ自生する貴重な植物「ミズアオイ」の観察会が開かれました。

この観察会は、「ミズアオイ」や、「ミズアオイ」が自生する湿地の環境に関心を持ってもらおうと、倉敷市立自然史博物館が開きました。
20日はミズアオイが県内で唯一自生している倉敷市内の河川敷に、小学生やその保護者などおよそ50人が集まりました。
はじめに、博物館の学芸員がミズアオイの花の構造について、近親交配を防ぐため、花によっておしべとめしべの位置が逆になっていることなどを説明しました。
このあと、参加者たちは見ごろを迎えた、青紫色のミズアオイの花を観察したり、写真におさめたりしていました。
また、川では投網の実演も行われ、ヤリタナゴなどの魚が獲れると、小学生たちが興味深そうに観察していました。
倉敷市によりますと、去年は、ミズアオイの芽が、外来種の貝のスクミリンゴガイやほ乳類のヌートリアに食べられ、全く花が咲きませんでしたが、ことしは、ボランティアの人たちがこまめに貝の駆除作業などを行い、たくさんの花が咲いたということです。