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報道2001抄録 国交相、高速道路無料化方針変えず

9月20日21時9分配信 産経新聞

 前原誠司国土交通相は、八ツ場(やんば)ダム(群馬県)の工事中止や高速道路原則無料化について、山本有二元金融担当相と議論した。主なやり取りは以下の通り。

 −−ダム流域の住民の声を聞いて方針転換はあるか

 前原氏「住民の怒りはその通り。『ふざけるな』という気持ちは共有できるが、現政権ではない。補償措置という法的枠組みをつくった上で中止する」

 山本氏「ますます住民が怒る。流域の人たちの人命や財産をどう守るか」

 前原氏「当然、代替の治水案は提示する」

 −−マニフェスト(政権公約)にあるから中止は文句ないという考えか

 前原氏「乱暴だ。ダムだけを争点とした選挙ではない。全体のマニフェストを他党と比べ、われわれの党を選択してもらった」

 山本氏「無駄を省くためにやめると言うが、既に7割も完成した。コストがかかる方を選ぶのか」

 前原氏「(工事続行なら)ランニングコストもある。トータルでどちらに金がかかるかだ」

 −−4カ月前、前原氏は高速道路無料化に反対した

 前原氏「社会実験して段階的に実施するが、首都高速と阪神高速はしない」

 山本氏「有料ならETC(自動料金収受システム)は要る。有権者におわびする必要がある」

 前原氏「マニフェストをしっかり読んでほしい。原則は変えていない」

 −−辻元清美国交副大臣がいる社民党も反対だが

 前原氏「副大臣も鳩山由紀夫首相の辞令を受けている。他の交通機関への影響も考え、総合交通体系に関する法案を出す」

 山本氏「誰が借金を返済するのか。大増税だ」

 前原氏「採算が取れない道路を造り借金を膨らましたのは自民党政権だ」

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最終更新:9月20日21時9分

産経新聞

 

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