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自民党に対する思いとスタンスについて

2009/09/20 10:05

 

 

 私とこのブログについて、「自民党マンセー」であるかのような論評が絶えません。別に放っておいてもいいのですが、ちょっと鬱陶しいのでこの際、簡単に私が自民党をどう思っているのかをおさらい的に記しておきます。

 

 人の考えや感情は、シロかクロかに簡単に分けられるものではありませんが、あえて「好き」か「嫌い」か言えば、そのどちらでもなく、「今さらあまり関心がない」というのが正直なところです。

 

 もちろん、私は政治部記者であり、職業的な関心は維持していなければなりませんし、自民党には議員や秘書、職員に知人がそれなりにいるので、そうした人たち個人に関しては関心がないわけではありませんし、応援したくもあります。ですが、「党」そのものに対しては「どうでもいいや、あんな党」というのが本当のところです。

 

 もともと、思想・信条・政策ではなく、選挙区事情や人間関係でつながっている「政党」に、そんなに思い入れの持ちようがないということもあります。ですが、それ以上に、私は、安倍元首相やその周囲の人たちの考え方や方向性に共感していただけであり、その人たちが背景に沈んでしまった今、どうして自民党を「マンセー」しなければならない道理があるのか。

 

 むしろ、仕事でなければ見たくもない、というのが本心です。もっと言えば、2年前の参院選とその後の自民党の動きには、強い嫌悪感すら覚えました。そのころに書いた記事を再掲します。

 

 

【土・日曜日に書く】失って知る安倍政権の輝き [ 20070923  東京朝刊  オピニオン面 ]

 

 理念型政権の終焉

 

 失って初めてその貴重さ、重要性が実感できることがある。日本の歴史、伝統、文化を大切にし、自主独立の国家を目指す保守派は今後、ことあるごとにこの思いをかみしめることになるのではあるまいか。これまで安倍晋三首相とその政権を支持してきたか否かを問わずに、である。

 

 きょう23日、自民党の新総裁が選出される。25日には安倍内閣は総辞職、第91代首相が誕生し、新内閣が発足する。総裁選は、麻生太郎幹事長福田康夫元官房長官の一騎打ちとなっているが、福田氏の優位は動かない情勢だ。

 

 岸信介元首相以来の本格保守政権を築くことを期待された安倍首相は失意のうちに退場し、リベラル色が濃く、歴史問題などで日本に執拗(しつよう)な干渉を続けてきた中国韓国のことを安易に「友達」と呼ぶ福田氏が新たに政権を担う。

 

 自民党加藤紘一幹事長河野洋平衆院議長らが主流を握り、社民党の村山富市元首相や辻元清美衆院議員らからも「リベラルになった」と評価された10年以上前の姿に戻っていくのだろう。

 

 もともと自民党は、右から左まで幅があり、構成議員の大半はそのどちらにでも転ぶ「ノンポリ政党」だといえる。その中にあって安倍政権は、少数派・非主流派である理念的な保守派が中枢を押さえた希有(けう)な政権だった。また、安倍首相は党内外の保守派の期待を背負った切り札だったのだ。

 

 その安倍政権が参院選での大敗という「民意」と、安倍首相自身の病とで倒れた今、国民の支持を受け、党内多数の衆望を集める保守の旗手はもういない。混迷する政局の中で、保守派に明確な展望はまだ描けていない。

 

 保守派にも理解されず

 

 安倍首相は、教育基本法改正防衛庁の省昇格、国民投票法成立と歴代の自民党政権が、その必要性は認めながらもメディアや野党の強い反発を恐れて手をつけなかった法改正に、何の躊躇(ちゅうちょ)も見せずに取り組み実現させた。

 

 一方、永住外国人への地方参政権付与、夫婦別姓法案、人権擁護法案、女系天皇を認める皇室典範改正案に国立・無宗教の靖国神社代替施設建設などには陰に陽にストップをかけ続けてきた。

 

 これらの多くは、保守派から見れば日本の伝統・文化の破壊であり、左派・リベラル派にとってはぜひ形にしたい法案・政策だった。そして安倍首相という防波堤を失った今、徐々に実行に移されていくことだろう。

 

 ただ、安倍首相は、本来は味方であるはずの保守派の十分な理解・支持は得られなかった。その理由で大きいのは、靖国神社に行くとも行かないとも明らかにしない「あいまい戦術」と、慰安婦募集の強制性を認めた「河野談話」の継承だったはずだ。

 

 安倍首相としては、靖国にはいつでも行けるというフリーハンドを持ちつつ、拉致問題への中国の協力を取り付ける作戦だった。また、自民党の大半の議員が河野談話に何の疑問も持たず、公明党に至っては河野談話を高く評価している国会の現状で、いきなり全否定するのは難しいと判断したのだろう。時機を見て談話を修正・追加する予定だったが、こうした慎重さは不幸にも安倍首相の「変節」と受け取られてしまった。

 

美しくない自民、公明

 

 安倍首相の失敗は、国民に理解されるように、何をどう進めていこうとしているのかの「本心」を、十分に発信できなかったことにある。安倍首相が「いつか分かってもらえる」と考えていたことが実際には伝わらず、誤解され続けたように思えてならない。ただ、それも現在の与党の動きを見ていると無理もないと感じる。

 

 昨年の総裁選では、雪崩を打って安倍首相の下に集まり、ほぼ総主流派体制を形づくった自民党が、今回は外交政策や政治信条で最も安倍首相と距離のある福田氏という「バス」に乗り遅れまいと必死になっている。そこには、理念や思想は全く見えない。

 

 一方、公明党小泉純一郎前首相時代から6年以上続く改革路線を否定し、民主党に対抗して「バラマキ路線」へと突き進もうとしている。これまで政権与党としてやってきたことを自ら否定し、恬(てん)として恥じない様子だ。

 

 参院選大敗のショックがいかに大きかったかを示すエピソードとはいえ、自民党公明党もあまりに形振(なりふ)りかまわぬ姿はいかがか。何とか国民に取り入ろうとしているのだろうが、かえってこれまで何の信念も原則も持たずに政治を進めてきたことを暴露した形だ。

 

 安倍首相は、こういった政治家たちと折り合いをつけ、だましだまし政策を遂行していくためには、本心は秘めていないと、足をすくわれるだけだと考えたのかもしれない。(了)

 

 …これは紙面に掲載された記事ですから、表現ぶりはオブラートに包んでいますが、本当はもっと自民党という集団に対する強い失望、はっきり言えば憎悪、諦観を持って書いたものです。

 

 その後、福田元首相時代はまだ、福田氏を個人的にも知っていたし、「ろくなものではない」と確信していたので、その危なさとおかしさを発信していかなければと考えましたが、ほとんど知らない麻生前首相の代に至り、いよいよ「もう私に書くことはあまりないな」という心境になっていきました。

 

 また、私は2年前の参院選の結果とその後の展開をみて、時期までは予想できませんでしたが、自民党が現在のような状況に陥るのはある程度予想していたので、「やっぱりなあ、なんだかなあ」と感じるばかりでした。

 

 じゃあ、民主党には関心があるのかと聞かれれば、何をしでかすか分からない政権与党なのですから、それは関心はあります。別に好悪の念ではなく。そして、民主党の一部政策、実力者や閣僚の幾人かは、明らかに問題があり、ウオッチすべきだと考えているので今後もそうするつもりです。ただそれだけです。

 

 政権をうかがう力のない野党には、あまり興味・関心を示さないという政治部記者の悪弊に、私自身が囚われている部分もあるかもしれません。しかし、現在の自民党の所属議員たち全体(一部に優れた人がいるとしても)を見回して、そんなに期待を感じろという方が無理でしょう。

 

 ちなみに、10月初め発売の月刊「正論」には、産経政治部記者4人の座談会(匿名ですが、読めば分かる人にはだれか分かりそう)が掲載される予定です。ここでも、自民党に対しては「再生はないだろう」という意見が多かったと記憶しています。

 

 私とて、予測不能な将来、未来には希望と夢を持っていたいし、そのために何をすべきかを考えないではありません。しかしまあ、「それはこうだ」と言える材料や考えをまだ持てずにいるのです。そんなところです。

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コメント(28)

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2009/09/20 10:11

Commented by 亜細亜大臣 さん

河野太郎氏はみんなの党に行くべき。
歴史を逆にいって、また、坂の上の雲を目指す事にしましょう。

 
 

2009/09/20 10:15

Commented by 花うさぎ さん

阿比留さん

阿比留さんの選挙前の予測は見事に「当たり」ましたね。恐れ入りました。

昨夕、西村幸祐さんらと意見交換したのですが、彼はそれほど悲観はしていないようですよ。

 
 

2009/09/20 10:20

Commented by 皇 醍醐(すめらぎ だいご) さん

「俺の考えてている事、俺の言うことは絶対正しくそれに反したことを言う人間は愚かである」という論法はちょっと怖い気がします。

その人はその人で啓蒙活動をすればよいのだし、阿比留記者を染める必要もないし、染まらないからと批判することもないでしょう。

無知なる私はそんな風に見えてなりません。

 
 

2009/09/20 10:28

Commented by 酔うぞ さん

昨日知人と話をしていて「民主党政権内部では、次は無いだろうから、やりたいことをやる、という考えがあるのだろう」と言われました。

これは、確かに感じるところなのですが、実際にそれで民主党政権も崩壊した場合、自民党がここまでボロボロになってかつ再生の見通しもないままで、受け皿自体がない、という恐るべき事になります。

現在時点では、自民と民主を比べたら、勢いがある分だけでも、民主の方がマシでしょう。
まして、民主党内の左シフトに対応するような、コアな部分を比較すると、現在の自民党には対抗するところがない。

つまりは、国民としては「民主党に軌道修正させる」事こそが一番安心できる、という時代になったと思います。

それにしても、小選挙区制度のもとではこのような大逆転は容易にあり得るのに、自民党がここまでダメだったとは、いわば張り子の虎で中身が無かった、と評価するべきでは無いでしょうか。

昭和の初めぐらいに戻ってしまったのではないだろうか?

 
 

2009/09/20 10:53

Commented by fa-eng さん

汚澤一郎が目指してる大きな目標とやらが何かは判りません。
ひょっとしてアジア共同体のようなもので、その組織への主権委譲なのかも知れません。
鳩山は汚澤にとってのただの使い捨ての駒に過ぎません。国を運営する能力さえ疑わしい。
利用されるだけされて遅かれ早かれ汚澤から切られるでしょう。
日本で左翼政権は根付くはずも有りませんから、その間に着々と政界再編を仕掛けるんじゃないですか?
民主党の汚澤派、自民党の汚澤シンパらと。
そして理想論しか言わない甘っちょろい左翼政権じゃなく、本当の売国亡国政権を作り自分が君臨する。

 
 

2009/09/20 10:55

Commented by 皇 醍醐(すめらぎ だいご) さん

自民党自民党として再生する必要はないような気がします。

 
 

2009/09/20 11:35

Commented by nagar さん

阿比留瑠比さん お早うございます。
安倍晋三氏の政権運営には少なからず異論がありますが、仰っているようなご本心を持っておられたとすれば小泉政権時の運営手法から何も学ばれていなかったしご自分のお考えでやられた結果ですから自業自得ではないでしょうか。
阿比留瑠比さん がジャーナリストとして距離を置いて眺める政治に対する姿勢に私は共感を抱いています。
「敵佚すればこれを労し・・安んずればこれを動かす」(孫子虚実篇より)
敵が楽々していたら疲れさせじっとしていたら絶えず動かせさすれば敵は必ず参ってしまう。毛沢東が遊撃戦の原則で引用しています。
阿比留瑠比さんもこの術中に惑わされないようお願いします。

 
 

2009/09/20 11:51

Commented by Cosplay さん

貴重なエントリー、心から感謝を申し上げます。

今別のブログで仮想世界でのIZA記者の振舞も検討しております。
本エントリーに対する感想は、後に述べますが、
繰り返す、小生がIZA記者に対する期待を申します。

小生は、IZA記者がIZAブログでコーディネータと進行役の役割を担当して頂くことです。

未来に、IZA記者ブログはテレビの番組のようなものになることを期待致します。

 
 

2009/09/20 13:25

Commented by minimomi さん

国民は一旦300議席を自民党に与えたわけで、国民が自民に何を期待するかといえば
・小さな政府
・強い日本
・日本の伝統と精神を活かした教育
といったあたりのはずです。国民が何に失望したかといえば、これらが不十分だった
という点であって、河野太郎の言うような路線が期待されている訳がありません。

翻って300ちょいの議席を得た民主党は税負担を増やさずに子ども手当てや高速道路無料化を言っていましたが
環境税導入でガソリンや灯油が大幅に値上がり地方の住民の生活は危機に
・配偶者控除や住宅ローン減税がなくなり結婚するカップルが減少し未婚の母が増え
・扶養控除がなくなり独居老人が増え
・公共事業のストップで失業者が増え
・公共事業削減をいいながら議員達は地元の事業だけは確保したいから利権誘導合戦が激しくなり
などの問題はどうやっても避けようがないので、支持率が下がるほどに民主党はバラバラになっていきます。
そうなったときに、もともと理念などまったくない民主党に何の求心力もありません。

いま必要なのは数ではなく、強い理念のもとに結集することです。自民党民主党問わず。
もちろん、現時点でもはや朝令暮改を繰り返しながら批判に耳を貸そうとしない民主党
期待できるはずはありませんが。

 
 

2009/09/20 13:31

Commented by Cosplay さん

ごエントリーの宗旨から少々外れて、回り道を取らせていただければ、古森記者エントリのコメントの一部を引用させて頂きます。それはRAMさんが古森記者の既存エントリー【アメリカの保守主義はどうなるか――リベラル派オバマ氏の当選で】http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/786686に書かれた保守主義の定義です。

>保守主義とは
●政府の民間への介入を最小限に抑える「小さな政府」を推し、
●減税とともに自由競争や自助努力を重視する。
●対外的には軍事力による抑止や自由民主主義に基づく外交を重んじる。
●社会的には個人の自由、伝統的な価値観の保持を唱える。<
小生も共産主義の教育を受けながら、自由主義で育つRAMさんの”この引用”確かに、国際的に通用するものだと思います。”を同意
します。

恐らく、多少表現スタイルを変更すれば、現在のシナ政府でも、上記と同じ考えを持つのです。

すなわち、リベラルか、保守かとうのは、、健康的な政治として、共存するべきなものだと小生が考えております。

庶民にしても、マスコミにしても、リベラル派あれ、保守派であれ、中間であれ、構わぬというか、建前上にマスコミには歓迎されるべきであることです。その上の揉めあい、押し合いプロセスを受け入れながら、社会、政治の安定運営を臨むべきでしょう。

情報前線にいる政治記者の苦しみは分からないわけでもないが、IZA記者のエントリーを見る限り、柔軟な職業トレーニングを受けていないようと考えます。

ビジネス的に言わせて頂ければ、記者というか、マスコミ関係者は甘いと言わざる得ないのです。



 
 

2009/09/20 13:35

Commented by Cosplay さん

>私とて、予測不能な将来、未来には希望と夢を持っていたいし、そのために何をすべきかを考えないではありません。しかしまあ、「それはこうだ」と言える材料や考えをまだ持てずにいるのです。そんなところです。
ーーーーーーーーーーーーー
これを中間結論として扱わせるなら、これは小沢支持者の思いと全く同じだろう。

 
 

2009/09/20 13:57

Commented by ashigaru さん

阿比留氏の上の自民党政権の評価にはほぼ同意ですが、造反組復党に触れてないのはやはり片手落ちに思います。何故ならあれこそが身内との義理私情を有権者の支持に優先させ、自民党への信頼を失墜させる全てのきっかけになったからです。この身内に甘さを総括しなかったことは、最近の一部保守論客の「選挙に負けたのは誰それが後ろから撃ったからでこの機に粛清・純化すべし」式の、破滅への道を諌めた非主流派への責任擦り付けに通じる気がします。
阿比留氏は安倍氏と面識があのならば、あの造反組復党を現在どう評価してるか確認して欲しいものです。もし氏が間違いだったと認識してないのなら、仮に復権してもまた同じ過ちをする可能性もあるでしょうし。

 
 

2009/09/20 14:06

Commented by 内田一ノ輔 さん

これから先の政治状況や、今後も生き残らなければならない産経としてのスタンスを考えれば、当然の発言であろうと思います。
必要なら何度でも踏み絵を踏んで見せれはよいだけのことです。

それにしても、自民党総裁選立候補者の顔ぶれを見れば、懲りずにまたやっているな、バカは死ななきゃ直らないですね。

とことん堕ちて新生されれば、4年後には成長した真正保守の安倍元総理の目もないとは言えません。

 
 

2009/09/20 14:19

Commented by 一閑 さん

阿比留記者

> 現在の自民党の所属議員たち全体(一部に優れた人がいるとしても)を見回して、そんなに期待を感じろという方が無理

普通選挙という制度が有る以上、選挙区の有権者におもねるような政策主張を行う候補者が当選に近くなるのは仕方ないし、政党と言う支持母体取りまとめ機構が政策から資金迄面倒を見る形をとる昨今の風潮が小泉政権を生み出し、今また小沢-鳩山政権を現出させた...という認識に立てば、議員各個の主張なぞ今後ますます埋もれて行くのでしょうね。 だからこそ、阿比留記者の視点が興味深く映るのですから、

> その人たちが背景に沈んでしまった今、どうして自民党を「マンセー」しなければならない道理があるのか...

ごもっともです。 が...その表現に思わず噴いてしまった...♪

ところで、昨夜TBSの番組チラ見してたら鳩山首相夫妻が近所の寿司屋で云々でホテルのバーより庶民的どうたらとグダクダ映像流してましたが、政治的指導者のパーソナリティって、飲食する場所で判断すべきなんですかね〜? そんなもんで政治家の主義主張を判断する大手マスメディアの能力の高さには脱帽しますね...♪

 
 

2009/09/20 15:02

Commented by kakasai さん

安倍元首相は何を掲げて参院選に臨んだの?「戦後レジームからの脱却
と憲法改正」ですよ。

「年金記録の不備」は安倍内閣の時代に問題が噴出したけど、安倍さんの
責任ではない。
その「政治スローガンが民意の支持を得られなかった」ということを
理解しなきゃ。
理念法である教育基本法や手続き法である国民投票法も強行採決で
押し切ったよね。強行採決できたのは郵政選挙で得た300議席が
あったから。

郵政民営化に「是」と応えただけの民意で「戦後レジームからの脱却」
をやろうとしたことに、そもそも無理があったと考えるべきでしょ?
今度の選挙でも「日教組・自治労など左翼に支配された民主党の危うさ」
や「国旗を破った民主党」というネガキャンはやったけど、ほとんど
効果はなかったでしょ?
冷戦時代のイデオロギーに囚われて、時代を読めなかったのが安倍さんで
あり、麻生さんじゃないの?

まあ「保守」をそのように定義付けするかは、人によって違うだろう
けど、総裁選で谷垣が言う「良質な保守」と安倍さんや中川さんが言う
「真性保守」とは重なり合わないと思うけどね。

まあ「真性保守」が少数派であっても挫けることはないさ。少数派の
矜持を持って、民意の支持を得られるように努力すればよいわけで。




 
 

2009/09/20 15:14

Commented by 桃から生まれた桃太郎 さん

今回の自民党総裁選、3人ともリベラル志向強い人物って・・・
安倍氏が言うように保守を基軸にしなければ生き残れないと思うのですが
自民党の支援組織もボロボロになったから、
自民党分裂は避けられないでしょうね
ただそうなった場合、民主党がますます調子にのるような気がして
これまた不安。
これからどうなっていくか全く見通しがたちませんね

 
 

2009/09/20 15:47

Commented by 福田美緒 さん

阿比留さんこんにちわ。
世の中の出来事にまったく無知無関心なのはもちろん問題ありますが、かといって、いかにも「正義」を振りかざすような報道姿勢や ジャーナリストとか わざと自分を卑下して「我々、庶民は~」なんて したり顔で言ってるようなコメンテーターみたいな人たちにも正直、吐き気がします(笑)
中立なんて奇麗事で、誰でも偏りがあるのは当然だと思うので、今までどおり阿比留さんが伝えたいと思ったことを ご自分の考えで、無理のないペースで伝えてくだされば嬉しく思います!!
何にもしらなかった高校生だった私が、この5年間ぐらいで産経新聞と阿比留さんのブログに沢山いろんなこと教えていただきました♪ ありがとうございました。
それと、毎朝紙上で阿比留さんの名前を目にすると やっぱりうれしいです(笑)

季節の変わり目ですが、お体のほうは大丈夫でしょうか?毎日、きっと想像も出来ないぐらいの激務だと思います。
いつかお時間が出来たら、私の地元茨城県の、海沿いの大洗っていう町に観光で来てみてください☆
安い値段で回転寿司はもちろん、いくら丼からシラス丼まで 海のものなら何でも揃ってますョ!! なんなら私がガイドします(笑)

あと今、入院してるんですが 病院の食堂のカレーやハンバーグがうらやましいです・・・
人間、やっぱり結局は シンプルな食べものを求めるものですね(笑)

なんか、ピントのずれたコメントで、申し訳ありません。
年内はとても忙しい毎日が続くと思いますが、お元気でいてください。
応援してます♪ 失礼いたしました。





 
 

2009/09/20 16:53

Commented by JUDE さん

さっきから、何て書こうかと、書いては消してを繰り返し、
無駄な時間ばかりを浪費しましたw

専門家の阿比留さんと同じというのもおこがましのですが、
本エントリで阿比留さんが書かれている想いと殆ど同じ想いを抱いております。

だからこそ、視点も近しく、
政治の内部に近い阿比留さんがアップされる情報は、
大変重宝しております。
今後もよろしくお願いします。

しかし、記者ブログ、大変だと思います。
最前線の突撃兵どころか、殆ど特攻隊みたいなもの。
敵意の槍を一身に受けている、産経新聞の弁慶とでも言過言ではありません。
産経新聞のお偉方、もう少しお給料おば上げてみてはどうでしょうかw
阿比留さんが幾ら貰ってるのかはわかりませんが、
コメント欄の惨状を見る限り、割にはあってなさそうな気がしますw

と、コレくらいの援護射撃でよろしいでしょうかw
間違って阿比留さんの後頭部を撃ち抜いている可能性はありますがw

 
 

2009/09/20 16:55

Commented by JUDE さん

×産経新聞の弁慶とでも言過言ではありません。
○産経新聞の弁慶と言っても過言ではありません。
誤字失礼。

 
 

2009/09/20 17:18

Commented by blitz さん

>>私とこのブログについて、「自民党マンセー」であるかのような論評が絶えません。

この原因は自民に対する批判エントリーが目立たず、民主批判エントリーが自民政権時代から多かったことに起因しているのではないかと。
あと「あのような無様なやめ方をして国民に総スカンを喰らった安倍を未だに賞賛している」といった意見がネット上では結構見かけます。それらが原因では・・・

 
 

2009/09/20 17:45

Commented by 阿比留瑠比 さん

亜細亜大臣様
 自民党には一応、結党時の綱領がありますが、それを真面目に守ろう、実現しようとした指導者(総裁・幹部)はほとんどいませんでした。それが基本だろうと思います。

 
 

2009/09/20 17:46

Commented by 阿比留瑠比 さん

花うさぎ様
 そうですか。まあ、もともと私が悲観的で後ろ向きな発想をしがちな人間であるというだけかもしれません。

 
 

2009/09/20 18:00

Commented by Bero さん

「了解しました」とだけ申し上げておきます。

これ以上は阿比留さんご自身のブログであり、阿比留さんが「楽しめる」範囲でやっていかれては如何でしょうか、という気持ちです。

ここに職業的義務感を持ち込む必要も、それを強いられる必要もないし、ましてリアルの世界ではないのですから。

くれぐれもご自愛下さい(^^)

 
 

2009/09/20 18:29

Commented by dm1940-66ys さん

今日は。

民主党にはチャイナ、コリアから特命を受けて、引き込みを役目としているような連中がいるのが信用できない。
日本国民に対する以上に、チャイナ、コリアに色目を使ういくじなしに日本の将来をまけせることが理解できない。

内政については、平成22年の通常国会での結果をじっと待つことにする。、しかし、外国人に参政権を与えること、指さし裁判みたいな人権擁護制度の法制化、思いを同じくしている同盟国、友好国に協力するインド洋での給油活動等を廃止することを、与党になれたばかりの寄せ集め政党の党利党略で決定しようとする態度には反抗しなくてはならない。

民主党の支部活動は、自民党支部が長年、惰性で行っていた利権尊重としか見えなかった地域活動より、評価できると思い始めている。

2025年の急激な人口減少が起こるまでに、二大政党制を確立して、日本の進路見通しが独立国らしく整うように意識して余生を送りたい。

阿比留さん、日本国の行くてを明るく照らすジャーナリストの存在を心強く思っています。





 
 

2009/09/20 18:39

Commented by 八目山人 さん

阿比留さんの心情がよく分かる文章ですね。
ところで、
2007年にアメリカ下院で「慰安婦」決議問題が起きた時、確か安倍首相の指示を受けて、世耕氏と小池百合子氏がアメリカへ飛び、マイケル・グリーン氏と会いましたが、すごすごと帰ってきたと記憶しています。
何があったかの説明は、何処にも出なかったと思います。

彼らはグリーン氏に何を言われたのですか。もしご存知なら、分かる範囲で教えてください。

 
 

2009/09/20 19:05

Commented by 伊勢守 さん

あまり思い詰めないで下さいね。
どうか、もう少しだけお気楽に…。

 
 

2009/09/20 19:30

Commented by lcfj62v さん

阿比留様

少なくとも私は自分の感性にフィットする意見に共感しているので今日現在の自民党には失望しています。政権を取った民主党勢力にしても、そこまで頼んでいないだろうと事を虎視眈々と狙っているようで、いったいこの先どうなってしまうのか不安で一杯です。
そこで阿比留様、もっと偉くなって紙面をリードする立場になってください。そろそろそういう役回りの心意気を持ってください。

 
 

2009/09/20 20:04

Commented by 阿比留瑠比 さん

皇 醍醐(すめらぎ だいご)様
 沖縄の言論空間を表す言葉に「同調圧力」というのがありましたが…。意見が違い、不愉快であるならば見なければいいのにと率直に思います。

 
 
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2009/09/20 10:09

阿比留記者、ひたすら言い訳エントリーを立てる [自民党は地方農村党に改名せよ]

 

言い訳すんなよ あんたの好き嫌いにすり替えるなよ あんたの公平性、客観性、そしてその結果、人間性が問われてるのだ 卑怯な方便が通用すると思っているのか?

 

2009/09/20 15:24

最低賃金について [自民党は地方農村党に改名せよ]

 

http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/090919/fnc0909192131017-n1.htm 主要国の中で日本の 最低賃金 はかなり安い。平成21年度の全国平均は713円の見込みで、昨年のフランスの1373円、英国の1193…

 

2009/09/20 17:36

【断層】大月隆寛 自民=限界集落説 2009.9.16 【今こそ「CHANGE」だ!】 [つれづれすくらっぷ]

 

限界集落」というもの言いがあります。過疎がさらに進んで高齢化と合わせ技のどんづまり。近世以来のニッポンの「ムラ」の断末魔、です。失礼ながら自民党、もしかしてこの「限界集落」状態なのでは? ああいう結…

 

2009/09/20 18:38

外国人参政権推進法案には憲法改正が必要 [草莽崛起ーPRIDE OF JAPAN]

 

外国人地方参政権 通常国会で法案も 小沢氏言及、党内に反対論(産経新聞9/20)  民主党小沢一郎幹事長が19日、李明博(イ・ミョンバ...

 

2009/09/20 20:22

「生体化学反応」を考える [ゆさをぢさんの「中年の主張」]

 

「野次を飛ばすだけの無責任な世界」で生きて来た族の「生体化学反応」が起きたのだろう。 突然に「責任ある世界」に入れられた瞬間「アレルギー症状」が起こるのは当たり前である。 つまり「お酒が呑めない方は奈良…

 

2009/09/20 20:32

総裁選で地方票で圧勝した上で河野太郎が選出し党名も変えるべし [もけの日本観察録]

 

 自民党の行く末について非常に悲観的な論調が強くなっている。そういう自分も以前のエントリで 自民党は再生不可能 と書きましたが、実際は民主党が今の自民党よりも不利になっても政権が取れたように余裕で政権復…