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「平和のために」歩き続けて500回 佐世保

2009年9月20日5時49分

写真:エンプラ闘争があった1968年から500回目を迎えた平和行進=19日午後6時3分、長崎県佐世保市松浦町エンプラ闘争があった1968年から500回目を迎えた平和行進=19日午後6時3分、長崎県佐世保市松浦町

 長崎県佐世保市の商店街で19日夕、市民約70人が「19日 歩きましょう平和のために」と書いた横断幕を掲げてデモ行進をした。米原子力空母エンタープライズの佐世保寄港をきっかけに入港1カ月後の68年2月19日以来、毎月19日に歩き続け、500回の節目を迎えた。

 行進を続けているのは「19日佐世保市民の会」の会員たち。最初は約150人で始まり、一時は3、4人まで減ったこともあった。だが、最近は毎月、30人前後が集まる。

 この日は、初期の頃からほぼ欠かさずに歩く藤原辰雄さん(82)=同市吉井町=の姿もあった。45年8月6日、山口県・周防大島の海軍兵学校分校で広島上空のキノコ雲を見た。戦後に乗り組んだ引き揚げ船で、重傷を負った兵士や疲れ切った様子で日本へ戻る人々に会い、戦争への憤りがわいた。

 エンプラ闘争にも「戦争を放棄した国に空母はそぐわない」と抗議集会に参加した。「戦争反対を、死ぬまで叫び、歩いていく」(佐々木康之)

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