2009年09月05日

きょうの日経の記事を読んで感じたこと。

「踊る大捜査線」はどうしてヒットしたのか、亀山千広さんに本当のことをお伝えしてあげたくなりました。「テレビ局が日本映画製作をリード」というタイトルで書かれた今朝の日経の記事を読んでいて、実際に「踊る〜」のヒットにかかわった人間として、とても怒りと悲しみを覚えました。

「踊る〜」は、私たち映画会社が、なんとか新しいヒットシリーズを作ろうと、若いスタッフが(もちろん亀山さんというプロデューサーの方の力量もあったのだと思いますが)社内中を奔走して、喧々諤々の議論と上層部への説得をがんばって行い、そして勝ち得た大ヒットでした。

テレビ局がすべてのヒットを演出しているかのような記事の書き方に、正直私はすごく悲しみを感じますし、映画会社の矜持はどこへいったのか、とやるせなく思います。誰も映画会社で映画を製作することなんてない、と思っているのでしょうか。どうしてそういうリスクも含めて、きちんと良質の作品を出そうという心意気がないのでしょうか。

歯がゆい思いで記事を読みました。観客と私が離れつつあるのか、それすらも感じて、複雑な思いで記事を読みました。

日経の記事は、私の中の映画人としての心に火をつけてくれたように思います。


ryo_ktrg at 22:45│この記事をクリップ!お仕事ネタ | 映画
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