2009年9月20日10時4分
河野氏は総選挙前にみんなの党の渡辺喜美代表から「君は党首だ」と離党を持ちかけられたことも明かし、「自民党が再生できなかったら、みんなの党と一緒にやるかは別にして、何らかのことを考えることはあり得る」と表明。負ければ離党する可能性を示唆し、背水の陣を敷いた。
■「決戦投票なら2、3位連合を」
河野氏の矛先は、同い年の西村氏にも向けられた。質問の冒頭、いきなり「中堅・若手候補が2人いる。決選投票になったら2、3位連合しますか。谷垣さんが勝っても構わないのか」と迫ったのだ。
西村氏は、森氏らベテラン勢の覚えが良く、「若手分断のため擁立された」との見方がある。河野氏の質問は、世代交代に対する自らの真剣さと西村氏のあいまいさをあぶり出す狙いがあった。
西村氏は「河野さんとは政策や手法の違いがある」と連携を拒み、「私の立候補は谷垣さんを助けるためと言われているが大変失礼」。自らは町村派を退会したことを強調し、「河野さんはお父さんが作った河野派、今は麻生派。派閥を出られますか」と逆襲に転じた。
河野氏は「私は推薦人20人と一緒に出たいと思うが、森喜朗さんのクモの巣に絡め取られている人に派閥を出ようというのは厳しい」と反発。重要なのは形式的な「派閥解消」でなく、総裁に人事権や資金を集中させて意思決定を一元化することだと訴えた。
さらに「町村さんが私の推薦人に電話し、河野太郎の推薦人になるなとやった」と暴露。河野氏から「こういう派閥の親分をどう思うか」と攻められた西村氏は「私のことをおもんぱかってくれたのかもしれない」と擁護した。
■小泉改革、総括できるか
国会議員票で優位とされる谷垣氏。候補者同士が質問し合う時間になると、追い上げを図る河野氏を真っ先に指名し、こう切り出した。