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社会

新型インフル簡易検査 神戸の2病院原則中止 

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簡易検査の原則中止を伝える張り紙=神戸市中央区港島中町4、神戸市立医療センター中央市民病院

 神戸市立医療センター中央市民病院(同市中央区)と西市民病院(同市長田区)は19日までに、新型インフルエンザの簡易検査について、原則として取りやめることを決めた。中央市民では、医師が簡易検査を不要と判断した場合でも、受診者が強く希望すれば実施していたが、多い日で50件以上にもなり、検査キットが不足する恐れがあるという。通常業務への影響も出ているといい、病院側は「今後の流行に備えた措置」としている。

 発症後24時間以内や、72時間以降は簡易検査での判定は難しい。しかし、中央市民の24時間体制の救急外来では、患者から強く要望されて検査するケースが増えていた。「勤め先に検査結果の報告が必要」などと訴える人が目立つという。

 中央市民は検査キットの備蓄があるが、8月25日からの1週間で約200セットを使った。キットは全国的に品薄状態で、本格的な流行に備え、重症者の迅速な治療のために一定数を確保する必要がある。また、患者の待ち時間が長くなり、感染拡大の恐れがあるという。西市民病院も「キットの不足を懸念している」と説明。中央は18日、西は19日から簡易検査を原則中止した。両病院とも入院が必要とみられる患者などには、これまで通り検査する。

 簡易検査について、医療機関の対応は異なる。西神戸医療センター(同市西区)は、救急外来ではもともとしていない。軽症者に対応する阪神間のある急病センターは、キット不足に備えて購入先を2カ所に増やした。

 国は、簡易検査を「補助診断」と位置づけており、現場の医師はキットを使わなくても症状などから感染を診断できるという。簡易検査による判定の精度は10〜70%といわれ、それほど高くない。厚生労働省新型インフルエンザ対策推進本部は「会社や学校が、結果の報告を求めること自体がおかしい」と指摘している。

(網 麻子)

(9/20 10:43)


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