クロマチックスケール、これをスケールと呼べるべきものなのか判らないが、半音ずつ上昇下降するスケールの事だ。一般的なギターソロには使う事は無いが、速弾きとなった場合、経過音として利用すると非常に効果的になる事がある。
下の譜面はオレの指癖になっていて、Gmのナチュラルスケールの第1ポジションでところどころにクロマチックスケールを交えて指使いを楽にしている。テンポが120以上であればナチュラルスケールでない音でも違和感無く聴こえる。

次もGmのナチュラルスケールで、第3、第4ポジションでの演奏中、クロマチックスケールを大胆に導入している。これは音使い云々でなく、楽な指使いでより速く演奏しようとすると、このようになってしまう、明らかな指癖だ。同じくテンポ120以上での演奏でないとかっこ悪い。

そして下は厳密にはクロマチックスケールではないが、ジェフ・ベックが得意とするフレーズで、特にドラムやベースがブレイクしている時等にちょろっとこの手のフレーズを演奏すると、かなりカッコ良かったりする。覚えておいて損は無い。こちらは6連符なのでテンポ100くらいのスピードで十分。


このように速いパッセージでの演奏では効果音としてクロマチックスケールを利用すると指使いは楽だし、かっこ良く聴こえるし、いい事だらけ。ナチュラルスケールやペンタトニックスケールだけに固執せずに自由にアドリブを表現してみよう!。
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