万人向けではないがギターに関する小ネタを1つ紹介したい。
緊張したり、少しでも暑いと感じると手に汗を掻きやすいタイプの人間がいる。幾ら指板の汚れを拭いても、空気が乾燥している真冬でさえ、そんな時は左手の指がスムーズに指板上を移動出来なくなる。
そういう時用にフィンガーボードスプレーなるものが売られているが、どうもこのスプレーが油ではないんだろうが、ヌルヌルしていて気持ち悪いし、汗掻きまくりの状態での効果は薄かったりする。フィンガーボードスプレーは汗を取るのでなく、単にベトベトをヌルヌルに変えるだけの対症療法に過ぎない。
そこで考えたのが汗止めに粉を使う事。野球のピッチャーのロージンバッグやバーベルや体操の選手が使う滑り止め。滑り止めという名だから滑らないだろうと思うかもしれないが、粉が汗を吸収してくれるから指板上の滑りは良くなるのだった。
そして目の細かい粉だったら専用の物でなくたって良く、だったらベビーパウダーでいいじゃんかと。指板の汚れをタオルなどで拭き取った後に弦にちょっとだけ粉をふりかける(ホントに少量でいい、でないとフレットに粉が溜まりまくる)。目に付いた粉はパンパンと叩いておく。左手にも小麦粉をこれも少しふりかけ、同じくパンパンと叩く。これだけで汗が押さえられ、あーら不思議、自在に指板上を左手が動き回れるのだった。
うちには女房も子供がいないからベビーパウダーなんてない、なんて人は小麦粉で十分。実際今のオレも小麦粉を使っている。三重くらいに重ねたガーゼや、女の子が使うような小さな巾着、ちょっと小っ恥ずかしいが靴下なんか適しているかも。
それらの中に小麦粉を入れて、入り口を輪ゴムで縛ってパンパンすればロージンバッグと同じ感覚だ。小麦粉はベビーパウダーと違って香りがないからいい。片栗粉でも葛粉でもきな粉でも抹茶でもベーキングパウダーでもコーンスターチでもいいんだろうが、小麦粉が一番安いだろう?。スタジオでもライブでもマイクスタンドなんかに引っ掛けておけば、いつ汗を掻いてもへっちゃらだ。
フィンガーボードスプレーで十分って思っているのなら特にお勧めする方法ではないが、このスプレーが気持ち悪いって人は1度お試しあれ!。
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