トライアングルフレーズの直角部分と対になる音を加えたのが、これもオレが勝手に名付けているんだが、ボックスフレーズ。

※重なって見辛いので幾つか示していないボックスがある
1本の弦に対し2音、それが2本で4音を使う事になるが、イチ、ニィ、イチ、ニィ、というリズムを取れるので、もしかしたらトライアングルフレーズよりもとっつき易いかもしれない。
下の譜面を見て欲しい。1小節目をテンポ120で弾くには中級者でも難しいかもしれないが、同じ音なのに2小節目で弾くとあ〜ら不思議、とっても簡単に弾けちゃう。これがボックスフレーズの妙。ハンマリングオンを使えばちょっとした努力でテンポ150以上でも不安になる事は無い。

同じく下の譜面も1小節目よりも2小節目(ボックスの変形、平行四辺形フレーズ)の方が楽に弾けると思う。

このように基本ポジションに固執すると3本の弦に跨るフレーズも前後のポジションを利用してボックス、2本の弦しか使わないボックスフレーズで代用出来てしまう。
そして次のような一見複雑そうに見える譜面も単に2本の弦のボックスフレーズで、2段目のようにハンマリングオン、プリングオフを組み合わせる事で素早いフレーズを作る事も出来る。ちなみにオレはこの手のフレーズは最初の音もピッキングはせず左手のタッピングだけで弾き倒してしまう。


そしてトライアングルフレーズ同様チョーキングも使うと下のようなラン奏法特有のフレーズを作る事が出来てしまう。

トライアングルフレーズもこのボックスフレーズもいわゆる「最小のフレーズ」だ。頑張って1小節、2小節、4小節に渡るソロを考えるのもいいが、先ずは最小のフレーズを組み合わせて数小節のフレーズにして行った方が手っ取り早い。そしてそれを羅列するラン奏法で楽しむのが初心者がギターソロで遊ぶこつだと思う。
上昇下降が頻繁な流れるようなフレーズを好み、前後する音幾つかしか使わないラン奏法は古臭いフレーズであると断言するギタリストも中にはいるが、この手の考えはそれぞれのの好みでしかなく、オレ個人はラン奏法、特にチョーキングを用いたそれは迫力があり、お気に入りだ。
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