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メジャーペンタトニックスケール |
2004.4.24 |
このレッスンを読み返していたらスケールについて1つ書き忘れているのがあった。それはメジャーペンタトニックスケールだ。 一般にペンタトニックスケールとは第5話で書いたようにマイナーペンタトニックを指す事が多い。キーがメジャーであってもマイナーペンタトニックで演奏し、これを「ブルースペンタトニックスケール」と呼ぶ。 しかしメジャーコードがキーなのだからメジャーペンタトニックスケールを使う事も出来る。ロックブルースの場合、あまり耳にしないが、アメリカの黒人ブルースの場合、結構メジャーペンタトニックスケールは使われていたりする。 第5話で、Amペンタトニックスケール(Aブルースペンタトニックスケール)とCメジャーペンタトニックスケールは同じだと書いたが、ここで言うメジャーペンタトニックスケールはAメジャーペンタトニックスケールの事。キーがAなのだからAのスケールを使うのは当然の事。 まずは下の図を見ていただきたい。これがAマイナーペンタトニックスケール(Aブルースペンタトニックスケール)で、Cメジャーペンタトニックスケールと同一だ。
Aマイナーペンタトニックスケール=Aブルースペンタトニックスケール そして次の図がAメジャーペンタトニックスケールだ。
Aメジャーペンタトニックスケール お判りかと思うが、Aマイナーペンタトニックスケールから3フレット左にずらしたのがAメジャーペンタトニックスケールとなる。
それと本来このスケールに属さない音だが、使うべきと言う音が1つある。下の図の白抜きの○がその音である。この音を効果的に使う事で洗練されたフレーズを生み出す事が出来ると思う。
Aメジャーペンタトニックスケール+1音 ちなみにAマイナーペンタトニックスケールとAメジャーペンタトニックスケールを合わせると、下の図になる。
Aメジャーペンタトニックスケール+Aマイナーペンタトニックスケール これは後述するブルーノートスケールに2音足りないだけのスケールとなり、つまりメジャーペンタトニックスケールとマイナーペンタトニックスケール混在でフレーズを組み立てても違和感がないという事になる。これは是非覚えておこう。 下の音源はAマイナーペンタトニックスケール中心に、一部、メジャーペンタトニックスケール内の音を使ったフレーズで演奏しているので参考にして頂きたい(意識はAブルーノートスケールとして演奏しているのだが・・・)。上のAメジャーペンタトニックスケールだけよりもロックっぽい。
Led Zeppelinの超〜有名曲であるHeartbreakerとBlackdogのギターソロはAメジャーペンタトニックとAマイナーペンタトニックの混在で弾かれているし、Stairway to Heaven(天国への階段)のあの誰もが知っているギターソロ、これはAm−G−Fというコード進行の中、Aナチュラルマイナースケール中心なんだが、Fコード部分ではFメジャーペンタトニックスケールと言ってもいいフレーズが出てくる。
Heart breakerの最初の4小節部分(半コピー) HR/HMではさほどメジャーペンタトニックスケールは使われない。しかし人と違った演奏をしたいなんて時にはこのスケールの事を思い出して欲しい。メジャーペンタトニックスケールがHR/HMに合わないという訳じゃないのだ。
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