|
|
|||
|
混在スケール |
2004.9.04 |
ジャズやフュージョンの場合、1曲の中で様々なスケールを使い分けたりする事が多く、コードが変わるたびにスケールも変えていったりもする。 簡単な例として、ドミナント系スケール。キーがAmだったらドミナントコードはE(Em)となる。だからコードがAmの時はAナチュラルマイナースケールを、そしてEの時にEフリジアンドミナントコードを使ったりするのだ。 今回はコードはAm6だけだが、メインにAハンガリアンマイナースケールを使い、要所要所でAミクソリディアンスケール、そしてAドリアンスケールと3つのスケールを混在させたサンプル音源をお聴かせしたい。
Aハンガリアンマイナースケール
Aミクソリディアンスケール
Aドリアンスケール 上の3つのスケールを使うのだが、実は単純にAハンガリアンスケールにはない、泥臭い、ちょっとメジャーの雰囲気が漂うC、C#、F#、Gの4つの音が欲しいだけなのだ。Aハンガリアンスケールにその4つを加えると下図のようなほぼクロマチックスケール状態と化してしまい、弾いている方が判らなくなってしまう。
Aハンガリアンスケールにその4つを加えると・・・ そこでハンガリアンマイナースケール、ミクソリディアンスケール、ドリアンスケールと3つのスケールを駆使すると言った考え方になって行く(単にハンガリアンマイナースケール+ハンガリアンスケール+1音と考える事も出来る)。 絶対音感の持ち主なら、そんな考えをせずともAハンガリアンスケール+4音の考え方で弾けるようだろうが、哀しいかな、オレは絶対音感は持っていないし、相対音感もかなり怪しい人間。だからこうやった考えをしないと弾けないのである。当然初心者の皆さんもオレと同じように考えた方が演奏し筈だ。 ちなみにAミクソリディアンスケールは言い換えればBナチュラルマイナースケールで、Aドリアンスケールは言い換えればEナチュラルマイナースケールなので、ハンガリアンスケールの音だけ理解していれば、あとはナチュラルスケールの音を利用するだけなので、3つのスケール混在でも頭を悩ませる事は少ない筈だ。 当然、何度も言っている事だが、Bナチュラルマイナースケール、Eナチュラルマイナースケールであってもルート音はA(今回はAm6コードを使っている)であるから、音の始まりも終わりもAで終わるのが一番しっくり来る。
時に、どーでもいい話だが、上記音源のギターソロを考えている最中、ふと、およっ、ピンクレディのUFOと言う曲はイントロはもろにハンガリアンマイナースケールの主要音から成り立っているし、メロディ部はナチュラルマイナースケールが中心だが、時折ハンガリアンマイナースケールの音が聴こえているって事が判った。ふーん、歌謡曲でもこの手の民族音楽が使えるとは!。作曲は確か都倉俊一、やるのぉ、お主!。
|
|
|