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ブルースで遊ぼう |
2004.9.11 |
ロックの基本はブルースにある、オレは確実にそう思っている。ブルースなんて古臭い音楽じゃなくて速弾きピロピロのハードロックやヘヴィメタルを演りたい!、なんて初心者も多いと思うが、騙されたと思ってブルースを練習、いや、遊ぶだけでもいい、ブルースにちょっとだけ浸ってみて欲しい。 上はキーがAのブルース、スローブルースとクイックブルースの2種のカラオケデータだ。バッキングのオルガンやギターの音が煩いと思われる方はMIDIシーケンスソフトでそのトラックを削除してドラムとベースだけのサウンドで楽しんで欲しい。 この2曲に使える一般的なスケールは、
Aメジャーペンタトニックスケール の3つ。他にもキーがAなのでドミナントコードであるEの部分にはEフリジアンドミナントスケールが使えるし、本サイトでは紹介していないが、サブドミナントコードのDの部分ではDリディアンドミナントスケール等も使えるが、当面そこまで無理する必要も無いだろう。 ここではAマイナーペンタトニックスケール(Aブルーススケール)を例に練習方法を説明して行きたい。
Aマイナーペンタトニックスケール(Aブルーススケール) まずギターの6弦に存在するルート音のポジション、これが基本ポジションで下図になる。
次に、以前説明したトライアングルフレーズやボックスフレーズを使って色々なフレーズを考えて欲しい。この3音、4音から構成されるのが最小フレーズ、ギターソロを展開する為のモチーフである。 このモチーフを繋ぎ合わせ、複数組み合わせて行く事で何小節もの大きなフレーズを作っていく(今回の音源は両方ともシャッフルリズムなのでトライアングルフレーズの方が弾き易いかもしれない)。1つ1つがそのまま繋がる事もあるし、そうでない時もある。そんな時は別のモチーフを作り出し、間に挿入してやる。また1つのモチーフを連続で繋げるラン奏法を試してみるのもいい。 この手の作業に慣れたら1オクターブ上の基本ポジション、17フレットからのポジションで同じような練習をしてみよう。
初心者と言ってもまだ左手の指がおぼつかない、右手のピッキングとうまくシンクロしない人もいるし、基本テクニックには身に付けているような人もいるだろうが、本ネタの訓練は速弾き練習を意図したものでなく、曲、コードに合わせてスケールを学び、スケールそのものを理解する為の練習であり、ひいてはチョーキング、ハンマリングオン、プリングオフ、トリル、スライドと言った基本テクニックを再確認する為でもある。 よって、スローブルース、クイックブルースの2種を1日30分でいい。継続して1ヶ月くらいは自分なりのフレーズを考え出して欲しい。次の1ヶ月はメジャーペンタトニックスケールを、その次の1ヶ月はブルーノートスケールを・・・。3ヶ月も経てば貴方も立派なブルースギタリストの仲間入り、ブルースの扉を開けた事になり、それはロックギターへの壁を1つ破った事になろう。
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