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スケールの覚え方/補足 |
2004.9.21 |
初心者がスケールを覚える時、なるべくなら1つ1つクリアーしていった方がいいと思う。本サイトで複数のスケールを説明しているからといって、余程暗記力や音のセンスの優れた人間でない限り、今日はペンタトニックスケール、明日はナチュラルマイナースケール、明々後日はドリアンスケールと言った事はやらない方がいい。二兎追うものは一兎も得ず、まさにその通りの事が起こるだろう。 では何から手を付ければいいか。演奏するジャンルによるが、本サイトの読者の多くはハードロック、ヘヴィメタル系の人達だと思うので、やはりここはそこで一番使われているナチュラルマイナースケール(メジャースケール)を真っ先に覚える事をお勧めしたい。 中にはペンタトニックスケールの方が音数が少ないからこっちの方が楽じゃないかと言われる方もいらっしゃるだろう。しかしペンタトニックスケールはあくまでもナチュラルマイナースケールのサブセットであり、次にナチュラルマイナースケールを学ぼうとすると全く別物のスケールを学ぶ感覚にとらわれる。 音数が多いが、ナチュラルマイナースケールから学べば、それのサブセットであるペンタトニックスケールは単なる引き算でしかないので、その逆の順で学ぶよりも効率が良い気がするのだ。 またペンタトニックスケールは1音1音の間が飛んでいるので、速弾きする場合、初心者には弾き辛いスケールだと思うし、普通このスケールを弾く時、人差し指と薬指、もしくは小指しか使わず、中指の訓練が全く出来ない。 ナチュラルマイナースケールだったら半音部分が2箇所もあるので(Am、CがキーだったらEとF、BとC)、中指も使えるし、半音がある分、速弾きもやり易い。後は38話で述べた通り、ナチュラルマイナースケールが使える音源(CD)を探し、39話の方法でキーを確認し、それをバックにひたすらピロピロと弾いていればいい。 どの曲がナチュラルマイナースケールにマッチするか、ロックは大概ナチュラルマイナースケール(メジャースケール)で演奏出来るので、フュージョンやそれらのエッセンスを取り入れたギターインストアルバム、はたまた泥臭いメジャー感たっぷりのブルースロック等を除けばどれも練習曲になると思っていい。Deep PurpleとRainbowであれば90%くらいはナチュラルマイナースケールで弾ける。 ナチュラルマイナースケール、メジャースケールを覚えたら、後は自由に覚えたいスケールを覚えていっていいと思う。 ブルース系の音楽を演りたいのであればメジャーペンタトニックスケール、マイナーペンタトニックスケール(=ブルースペンタトニックスケール)、ブルーノートスケールと泥臭い系スケールに手を出せばいいし、クラシカルなメロディアスハードロックを目指しているのなら、ハーモニックマイナースケール、メロディックマイナースケール等へ知識を広げていこう。 毛色の違う、人と異なったスケールをマスターしたければ民族系スケールやモードを学べばいい。モードはナチュラルマイナースケール、メジャースケールさえ知っていれば問題はない。勿論各種モードスケールの特徴を活かすにはそれなりの努力は必要だが、フレーズの良し悪しを別にすればすぐにでも演奏出来る。 後はしっかりとした解説、サンプルの多いスケール本(サンプルの音源の入っているCD付きが望ましい)を1冊は買い、それを読んでも理解出来ない疑問はインターネットで解決していこう。後は努力と根性、そうすれば1年後にはオレと同等、それ以上のスケールの知識を持てるようになる。
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