コードとは何ぞや?、日本語に訳すと和音であるからして単純だ。2つ以上の異なる音が同時に鳴っているのがコードであり和音と呼ばれる。
だからド ソ(C G)と言うたった2音をジャラ〜ンと鳴らすだけでそれはCのパワーコードと呼ばれる。このパワーコード、別名オミット(Omit)3と呼ばれている。Omitとは省略すると言う意味だから、3を省略する、つまり第3音、メジャーコードとマイナーコードを分岐させるこの音が省略されていると言う意味でオミットと使われる。
また第5音が使われることからコード名に「5」を付けて、Cのパワーコード、ド ソ(C G)であればC5とも呼ばれている。
「CのパワーコードとはCオミット3でありC5である」
と言う事だ。言葉では「Cのパワーコード」とか「Cオミット3」とは言い辛いので、セッション等でメンバーにコード説明をする時、「C5とF5の繰り返しでやろうぜ!」と使われる事が多い。そんな時に焦って「シーファイブ?、それってテンションコード?、うーん、テンションコードなんて判りません!」等とは言わないよーに。
さてこのパワーコード。一般的に下のTAB譜の先頭の3つが使われるが(例はC5)、1つ頭を絞って欲しい。4つ目も「ソ ド ソ(G C G)」、5つ目も「ソ ド(G C)だからC5だろう?。

5弦、4弦をルートにしたC5も下に示そう。


これの4つ目、5つ目もC5だ。ハードロックはオーバードライブの掛かった低音弦中心の迫力のあるコードバッキングをする事が多いから「そんなC5なんてあんまり使わないぜ!」と言う方もいらっしゃるだろう。
しかしちょっとメロウな曲や、ファンキーなカッティングをパワーコードで弾くなんて時にこれらの1〜3弦を使ったオミット3コードは後に述べるテンションと絡めてブルース、R&B、フュージョン等で頻繁に使われるのだ。
覚えておいて損はないのでなく「覚えなくちゃならない」押さえ方だ。
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