[PR]子育てママさんへ:3年毎に15万円うけとれる保険?

   


やさしいコード理論 9thを学ぼう その1

2004.12.13

7thコードまでは理解出来るが、9thコードと聞くとゾッとしてしまうロックギタリストも多いと思う。「だって9thコードを使うのってジャズやフュージョンだろう?、ハードロック一筋だから必要ないもんね」、そういう人もいるだろう。

確かにリッチー・ブラックモアのディープ・パープル、レインボーで9thコードが使われる事は滅多に無い(7(#9)と言うコードは何曲かで使われているが・・・)。だから今後一生死ぬまでディープ・パープルとレインボーしか弾かないと言うのなら9thコードを学ばなくても問題はない。

しかし同じブリティッシュハードロックでもレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジは9thコードを多用するし、ブルース色の強いブリティッシュハードロックバンドの多くは9thコードを頻繁に使う。そしてジャズやフュージョン、ファンクなどのブラックミュージックでは当たり前のように9thコードは使われるので覚えるべきだと断言したい。

9thコードを型として覚えてしまうのもいいが、同時に9thコードと言うのは単に9thの音がコードに含まれているだけ、そう考えればとっつきやすい。

ここで1つ注意して頂きたいのは一般に9thコードと言われるものは7thコードに9thが付加したコードを指し(C7(9)と書く事も多い)、ただの9thコードはadd9thコードと言われ(Cadd9と書かれる事が多い)、両者は別物として扱われる。

9thコードとはルートのドから数えて9番目の音、ドレミファソラシドレ、そう、レの音がコードに含まれているコードを指す。9thコードを作る時、9番目と考えると厄介なので2nd、レの音であると考えを改める事が9thコードを覚える時のキーポイントだ。

だからC9(=C7(9))の構成音はドミソシ♭レ(1、3、5、♭7、9)の5音となる(ちなみにCadd9とは一般にドミソレ(1、3、5、9)と言う構成になる)。

ピアノの場合、5音は片手でギリギリ押さえられるだろうが、ギターの場合、指をセーハーするか、親指を絡めない限り、5音を押さえる事は不可能で、普通は4音構成となり、9thコードでなく他のコードも4音構成で表現するのが基本だ。

そこで先人達は考えた。ドミソシ♭レの中で削れる音はないだろうかと。ミはメジャーとマイナーを決定する重要な音、シ♭は7th音でこれも必要だ。当然9thコードなのだからレだって必要だ。結果、削られる運命にあった音は5thであるソ、もしくはルートであるドだった。

前話で述べた5弦ルートの7thコードを考えて欲しい。

5弦をルートにしたC7、Cm7

この5番目と6番目の3音構成のC7、Cm7。これはソの音が除かれたC7、Cm7で、これに9thの音を加えるだけでC9(=C7(9))になる。9thはレであるから、5弦5フレットがそうだが、5弦はルート音を押さえているので、ここは使えない。よって1オクターブ高いレである、2弦3フレット、1オクターブ高いレだから言葉通りの9th音だ。ここを押さえてやるだけでC9(=C7(9))が出来上がる。

これが9thコードの基本だが、1弦3フレットって何の音だろう?。そう、ソだ。ソの音を排除したが、ここにもソがある。だったらせっかくだからこの音も弾いちゃおう!。

4音構成の場合、5弦3フレットに中指、4弦2フレットに人差し指、3弦3フレットに中指、2弦3フレットに小指が来る押さえ方をし、5音構成の場合は、4弦2フレットに人差し指、3弦3フレットに中指、ここまでは同じで、その中指をセーハーして同時に2弦3フレット、1弦3フレットも押さえてしまう。

そしてCm9(=Cm7(9))はどうなるかと言うと、もうそろそろ瞬時で理解して欲しい頃、ここでは説明を省きたい。判らなかったら前のページに戻るように。

5弦をルートにしたC7(9)、Cm7(9)

※不思議とマイナー9thコードに関しては1弦を使わないか、ルート音を排除して1〜3弦だけで弾くのが一般的なようだ

では例によってブルースで9thコードを練習していこう。

Cブルースで使うコード

Cブルースの12小節構成

C9 F9 C9 C9
F9 F9 C9 C9
G9 F9 G9 C9

1弦を使う時と使わない時の差、そして前回までに学んだ7thコードの時と9thコードの時とで音、響きの違いをしっかりと耳に焼き付けよう!。

参考までに9thコードを使わないリッチー・ブラックモアさえ使っている7(#9)と言うコード、これの意味は簡単だ。上の9thコードの9thのレがシャープしているだけである。よってC7(#9)であれば2弦3フレットが9thに当たるのでそれが4フレットになるだけ(ここでは小指を使わざるを得ないので、1弦は使わない)。ちなみにハードロックでは一般的に6弦開放弦のEと絡めてE7(#9)が使われる事が多い。

さらにもう1つ、ロックでは滅多に使われないが、7(♭9)と言うコードも存在する。これも簡単で、C7(♭9)であれば2弦3フレットの9th、レをフラットに、だからここを2弦2フレットに変えてやるだけでいい。

コードを型だけで覚えようとすると9thコード、#9thコード、♭9thコードの3つを脳味噌に記憶させないとならないが、理論、構成音で覚えるとレがナチュラルなのかシャープなのかフラットなのか、それだけの違いだから、9thコードを覚えると同時に#9thコード、♭9thコードも覚えられるのである。



   



感想等のメールをくださいませ 感想等のメールをくださいませ


[PR]
レコールバンタン:「食」のプロ養成専門校