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やさしいコード理論 9thを学ぼう その2 |
2004.12.13 |
5弦ルートの9thコードがあるのだから、6弦ルートの9thコードだって当然存在する。 9thコードの構成音はドミソシ♭レ(1、3、5、♭7、9)であるから、C9(=C7(9))なら6弦の8フレットがルートであるドだ。すぐにミは5弦7フレット見つかる。ソは5弦10フレットにあるが、すでに5弦はミで使っているのでひとまずシ♭を探し、4弦8フレットに見つかる。次に9thであるレは3弦7フレットにあった。そして保留しておいたソを探すと2弦8フレットにあった。 これで6弦をルートにした9thコードの完成だが、指使いがちょっと厳しい。そこで楽に弾けるようにと先人達はルート音を排除する事にした。ルートはベースに任せようと言うのだ。そうなると5弦7フレットに人差し指、4弦8フレットに薬指、3弦7フレットに中指、4弦8フレットに小指、そう言った押さえ方が出来る。 マイナー9th(m7(9))も同じ原理で6弦8フレットは押さえず、ミの音、5弦7フレットをフラットさせて5弦6フレットに移動してやるだけで完成する。
6弦をルートにしたC9、Cm9(ルートの6弦8フレットは弾かない) 6弦をルートにした9thコードはもう1つのパターンがある。これは言葉を変えれば1弦をルートにしたパターンと言える。 7thを学ぼう その1をまずは復習して頂きたい。下は1弦をルートとした7th、マイナー7thコードの例だ。
1弦をルートにした7th、マイナー7thコードの例
これを使って9thコードを作る。さぁどうするか?。まずは次の段落の回答を見る前に自分で考えて欲しい。ヒントは上述した6弦ルートの9thコードと同じ要領で、1弦のルート音を無視する事。 お判り頂けたかな?。9th音はレの音。例えばCで言えば1弦8フレットがドだから1弦10フレットがレに当たる。そこで1弦8フレットのドを殺して、1弦10フレットを押さえてやれば9thコードの完成だ。
1弦をルートにした9th、マイナー9thコードの例 では今回の6弦ルート、1弦ルートの9thコードを使ってブルースを演奏しよう。
Cブルースで使うコード
Cブルースの12小節構成
さて、如何に労力を減らすか、これもギタリストにとって重要で、上のブルースではフレット間の移動が激しい。よって一般には9thを学ぼう その1での5弦ルートのコードと絡めて弾かれる事が多い。
Cブルースで使うコード 最も使われるのがC9を6弦ルート、F9とG9を5弦ルートにした2つ目のパターンだ。最初のパターンはキーによって使われる事がある。また3つ目のパターンはブルースではこういう使い方はほとんどされないだろうが、高音を重視したファンキーなカッティングではこのような構成音になる曲もある。この時5弦をルートとしたF9とG9はカッティングをより軽く聴かせる為に、ルート音を使わない事の方が多いようだ。 7thコード、9thコード、これらを型としてだけでなく、どうしてそのような型になるのか、コードの構成を理解できるようになれば、他のテンションコードと呼ばれる11th、13th系のコードも屁の河童・・・、とまでは行かないだろうが、テンションコード=難しい、触らぬ神に祟りなし、なんて思っていたのが、きっと「なぁ〜んだ」と思えるようになる筈だ。
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