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やさしいコード理論 11thを学ぼう |
2004.12.15 |
11thコード。ええとドから数えて11番目か!。ドレミファソラシドレミファ。おやっ、ファだ。だったらさっきのsus4コードと同じ、単にオクターブ上と言う意味なのか?、何が違うのか?。 sus4コードと11thコードは全く違うものである。11thコードは9thコードと同じく♭7音と一緒に演奏するもので、しかもこれはマイナーコードにのみ使われるテンションノートで、Cm11はCm7(11)と同じ意味になる。 だから11thコードだと言って難しく考える事無く、9thコードの時と同じ考えでいい。Cm7(11)はドミ♭ソシ♭ファ(1、♭3、5、♭7、11)が構成音となる。9が11になっただけ、レを押さえていたのをファに変えるだけだ。 さて、問題はミのフラットとファを同時に鳴らす事が難しい事。だから9thコードの時と同様、他の音を1音削る事になる。しかも9thコードよりも大胆で、11thの音を効果的に使う為にマイナーコードの響きを持たせるミのフラット(♭3)そのものまでも削除してしまう時の方が圧倒的に多い。 何故マイナーコードを決定するミ♭(♭3)を削除出来るかと言うと、11thと言う音はマイナーコードにしか使われないからだ。メジャーコードにおいて、ミ(3)とファ(4もしくは11)を同時に鳴らすと不協和音となり、一般には使わない。よってそれを逆手に取り、11th、ファの音が使われていればそれはマイナーコードと判断してもいいのだ。 中にはadd11thと言うメジャー系コードもあったり、実はミ♭を削除してしまうと、構成音が7sus4コードと同じになってしまう。7sus4コードは1、4、5、♭7で、ミ(♭3)を排除したm7(11)は1、5、♭7、11。4と11は同じ音である。 だから例えばベースがひたすらルート音だけ弾いているような曲で、同じ構成音のsus4とミ♭を削除したm7(11)を弾くと、それがメジャーコードの7sus4なのか、マイナーコードのm7(11)なのか明確でなくなる。 まぁこの辺は曲の構成、コード進行を確認すればどちらか判断は付くし、7sus4は大概普通のメジャーコードとセットで利用されるし、同じくm7(11)もマイナーコードとセットで使われる事が多いので、どっちがどっち?、と困る事はまずないだろう。 ではいつも通り、Cm11(=Cm7(11))で考えていこう。下の譜面の最初のコードは6弦(1弦)をルートにした1弦〜4弦までを使ったCm7だ。ここでファ(11)の音を見つけると3弦10フレットにある。しかし3弦はすでに8フレットのミ♭(♭3)を押さえている。そこでミ♭をあえて弾かない方式を取る事にする。それが2番目のコードだ(このコードはC7sus4を1〜4弦だけで押さえた時と同じになる)。 そして3番目のコードはミ♭(♭3)が1弦11フレットにあるのでルート音の1弦8フレットを殺してミ♭(♭3)それを押さえてみたコードだ。
6弦(1弦)をルートにしたCm7(11) 次に4弦をルートにしたCm11を考えてみよう。4弦をルートにしたCm7、忘れた方は7thを学ぼう その2で確認して頂きたい。これにファを足す。例によって次の段落を見る前にまずは自分で考えてみよう。ファを足すだけでは弾けない場合は、その代わりに何かを削ってみる事だ。
4弦ルートにしたCm7(11) 同じく3弦(=5弦)をルートにしたCm11。まずは3弦をルートにしたCm7を押さえる事だが、忘れてしまった人は7thを学ぼう その3で復習して頂きたい。では次の段落、譜面を見る前に自分で考えよう。これも何かの音を削らなくてはCm11は完成しない。
しつこいようだが、コードを型だけで覚えようとするとCm7とCm11の両方を覚える必要があるが、理論も含めて覚えるとCm7を覚えたらCm11も制覇したのも同じなのである。
3弦(5弦)ルートにしたCm7(11)
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