うっかりしていた。2弦をルートにしたコードについて書くのをすっかり忘れていたのだ。そこで補足事項として、ここで一気に2弦をルートにした7th、9th、11thをCを例に学んでいこう。
2弦でCの音を探すと1フレットと13フレットにある。13フレットはちょっと弾き辛いのはここでは1フレットで考えてみる。では復習だ。7thコードの構成音、それはドミソシ♭(1、3、5、♭7)。m7thコードの構成音はドミ♭ソシ♭(1、♭3、5、♭7)である。
これは探すのに手間取るが、まず1弦3フレットがソ(5)だと言うのはパワーコードをご存知の方だったらすぐに判るだろう。となると残りは3弦と4弦であるから、ここでミ(5)とシ♭(♭7)を探せばいい。結果、3弦3フレットにシ♭、4弦2フレットにミが見つかる。そして4弦1フレットがミ♭、これで2弦をルートにしたC7とCm7が出来上がる。正直、2弦をルートにしたC7を譜面で見かけた事は無いが、この型のCm7は良く見掛ける。
2弦をルートにしたC7、Cm7

ではこれを基準に9thコード作ってみよう。9thはレの音だ。上のコードで一番身近なレの音を考えればご理解頂けるだろう。単純にドをレにしちゃえばいいだけだ。
2弦をルートにしたC7(9)、Cm7(9)

ここで「あれっ?、どこかで見た型だぞ」と気付いた貴方はしっかりと一連のコードレッスンを読んでいる方だろう。ここで全く何も気付かなかったとしたら、是非最初から全てやり直して頂きたい。
これは5弦ルートにしたC9(=C7(9))とCm9(=Cm7(9))の5弦を省略した形でしかないのだ。Cで言えば5弦の3フレットと2弦の1フレットはどちらもC、ドなのである。だからこういう事が起こる。
最後にCm11(=Cm7(11))を考えよう。これはかなりこねくり回さないと出来上がらないコードだからCm7から考えるよりもCm9を基礎に考えた方がいいかもしれない。オレも今までこのコードを型として無意識に覚えていたので、いざ説明しようとするとギターのフレットと睨めっこをしてしまう状態だ。
まず無視していい(そのまま)音は1弦3フレットのソ(5)と3弦3フレットのシ♭(♭7)である。よって4弦2フレットのミ(3)と2弦3フレットのレ(9)をどうにかしてCm9からCm11に変化させねばならない。皆さんもじっくり考えてみよう。
お判りになったかな?。2弦、4弦どちらからアプローチしてもいいが、ここでは2弦から始めよう。2弦はレ(2)であるから半音上げればミ♭(♭3)になる。これでマイナーコードを決定する部分を押さえられる。m11thコードで初めてミ♭(♭3)が使われた瞬間だ。
最後に11thの音を作るだけなので11thはファ(4thと同じ)、4弦のミ(3)を半音上げればファになってくれる。5弦3フレットにルートがあるのでルート音も加わった完全なるCm11(1、11、♭7、♭3、5)が完成するが、一般的に5弦を弾かない事の方が多いようだ。
2弦(=5弦)をルートにしたCm7(9)・・・5弦ルートは弾かない事の方が多い

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