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やさしいコード理論 今までのまとめ

2004.12.17

ここまで20話以上に渡って、コードの構成音、テンションノートを中心に述べてきたが、いかがだったろうか?。中には「全然やさしくないよ」とお怒りの読者もいるかもしれないが、そんな方は「理論は難しい」、この言葉を脳味噌から取っ払い、もう1度、1から読み直して欲しい。必ず光が差してくる筈だ。

ここで各コードを表にしてみよう。本レッスンで学んでいないコードもあるが、構成音を理解し、後は各自自作した指板表に基づいて型を考えてみよう。

「抜いてもいい音」と言うのは抜く必要がなかったら抜かなくてもいいし、指定されている音を抜いても押さえらなければ次に1、さらに5も削ってみよう。また指定された音を抜かずに代わりに5を抜いても多くのコードで問題はない。

どの音を抜く、抜かないと言うのは個人の主観と言い切ってもいい。♭3を抜いても「オレは今、マイナーコードを弾いているのだ!」と断言してしまえばいい。

極端な話、ベースがルートを中心にメジャー、マイナーを意識したラインを弾いてくれるのだったらシ♭とレ(♭7と9)だけを弾いてもそれは十分にC7(9)として機能する。シ♭とレ、もしくは6th相当するラとレ(C6(9))は2本の弦でちょうど簡単に押さえられる位置にあるので便利である。

ちなみに上記の抜いてもいい音と言うのは一応理論に基づいている。と言うのもテンションコードは音が不安定だから、チャカポカコードカッティングをする際には基準となるコードに戻るのが一般的だ。C7(13)を弾いた後はC7に戻ると安定する。

6弦(1弦)をルートとしてC13を弾く時、どのみちソ(5)の音は消さなければ押さえられない。そしてC13を弾いた後、ラ(13)の音を外せばソ(5)がそこにあり、ちょうど具合が良いのである。

これは9thコードでも一緒。9はレであるからルートであるドを一緒に弾く事はオクターブ上か下のドを使わない限りギターでは不可能だ。だからそんな時、ドを除いたC9を弾いた後(5弦ルートで1〜4弦だけを使ったC9とか)、同一オクターブのドに音を戻してC7を弾いてやれば響きが安定する。

ところで、まだオーギュメントコード(aug)、ディミニッシュコード(dim、dim7)の詳細を述べていないが、まずは構成音だけ頭に入れておいて欲しい。


コード分類


構成音





構成音


抜いてもいい音

メジャーコード 1, 3, 5 C ド、ミ、ソ  
6th 1, 3, 5, 6 C6 ド、ミ、ソ、ラ  
 6(9) 1, 3, 5, 6, 9 C6(9) ド、ミ、ソ、ラ、レ 1
 6(#11) 1, 3, 5, 6,# 11 C6(#11) ド、ミ、ソ、ラ、ファ# 3もしくは5
7th 1, 3, 5, ♭7 C7 ド、ミ、ソ、シ♭  
 7(9) 1, 3, 5, ♭7, 9 C9, C7(9) ド、ミ、ソ、シ♭、レ 1
 7(♭9) 1, 3, 5, ♭7, ♭9 C7(♭9) ド、ミ、ソ、シ♭、レ♭ 1
 7(#9) 1, 3, 5, ♭7、#9 C7(#9) ド、ミ、ソ、シ♭、レ# 1
 7(#11) 1, 3, 5, ♭7, #11 C7(#11) ド、ミ、ソ、シ♭、ファ# 3もしくは5
 7(13) 1, 3, 5, ♭7, 13 C13
C7(13)
ド、ミ、ソ、シ♭、ラ 5
 7(♭13) 1, 3, 5, ♭7, ♭13 C7(♭13) ド、ミ、ソ、シ♭、ラ♭ 5
maj7th 1, 3, 5, 7 Cmaj7
CM7
ド、ミ、ソ、シ  
 maj7(9) 1, 3, 5, 7, 9 Cmaj7(9)
CM7(9)
ド、ミ、ソ、シ、レ 1
 maj7(#11) 1, 3, 5, 7, #11 Cmaj7(#11)
CM7(#11)
ド、ミ、ソ、シ、ファ# 3もしくは5
 maj7(13) 1, 3, 5, 7, 13 Cmaj7(13)
CM7(13)
ド、ミ、ソ、シ、ラ 5
aug 1, 3, #5 Caug ド、ミ、ソ#  
マイナーコード 1, ♭3, 5 Cm ド、ミ♭、ソ  
m6th 1, ♭3, 5, 6 Cm6 ド、ミ♭、ソ、ラ  
 m6(9) 1, ♭3, 5, 6, 9 Cm6(9) ド、ミ♭、ソ、ラ、レ 1
 m6(11) 1, ♭3, 5, 6, 11 Cm6(11) ド、ミ♭、ソ、ラ、ファ ♭3もしくは5
m7th 1, ♭3, 5, ♭7 Cm7 ド、ミ♭、ソ、シ♭  
 m7(9) 1, ♭3, 5, ♭7, 9 Cm9
Cm7(9)
ド、ミ♭、ソ、シ♭、レ 1
 m7(11) 1, ♭3, 5, ♭7, 11 Cm11
Cm7(11)
ド、ミ♭、ソ、シ♭、ファ ♭3
m/maj7 1, ♭3, 5, 7 Cm/maj7
CmM7
ド、ミ♭、ソ、シ  
 m/maj7(9) 1, ♭3, 5, 7, 9 Cm/maj7(9)
CmM7(9)
ド、ミ♭、ソ、シ、レ 1
 m/maj7(11) 1, ♭3, 5, 7, 11 Cm/maj7(11)
CmM7(11)
ド、ミ♭、ソ、シ、ファ ♭3もしくは5
m7♭5 1, ♭3, ♭5, ♭7 Cm7♭5
Cm7-5
ド、ミ♭、ソ♭、シ♭  
dim 1, ♭3, ♭5 Cdim ド、ミ♭、ソ♭  
 dim7 1, ♭3, ♭5,
6(♭♭7)
Cdim7 ド、ミ♭、ソ♭、
ラ(シ♭♭)
 

こんなに覚える必要があるのか!、と嘆き叫んでいる方もいらっしゃるだろう。上記表のコードを瞬時に押さえる事が出来なくても(オレだって滅多に使わないコードやポジションは瞬時に押さえられないし、それどころか完璧に忘れ去っているコード、ポジションもある)、使っていくうちに自分の好きなコード、型が必ず幾つか見つかると思う。手始めにそういうのを普段から頻繁に多用するようにして徐々にレパートリーを増やしていこう。

取り合えず、上記表で紹介したコードを知っていればロック、ポピュラー、はたまたフュージョン、ジャズでも大概の曲は弾きこなす事が出来ると思う。

ちなみにテンションにはダブルで絡んでくるのもある。手元に理論書を見ているだけでも9、#11とか#11、13とか9、13とか♭9、♭13とかメジャーコード、マイナーコードで異なるが、組み合わせは相当数に上る。

オレはメジャーコードでは9、13と言うダブルテンションでC7(9、13)として、マイナーコードでは9、11をテンションとしてCm7(9、11)でファンキーなカッティングで使う事があるが、それ以外は一切使った事がなく、どんな曲にマッチするのか理解していない部分がある。これらに関しては現在は教えられる事はない、悪しからず。

このC7(9、13)、Cm7(9、11)は、9と13を、9と11を一緒に押さえようと頭で考えていたのでなく、コードカッティングの練習をしていた時に、無意識に両方を押さえてしまい、バックの音楽に響きがマッチしていただけ、後から考えるとそれがC7(9、13)、Cm7(9、11)だった。まさに偶然。

ある程度コードを理解して、カッティングの練習をやっていると、バック(ベースライン)に合う音、合わない音と言うのは自然に理解出来て来る。このダブルテンション、もしかしたら9、#11、13と言ったトリプルテンションだってあるかもしれないが、さほど神経質になる事はないと思う。

あとはとにかくサンプルを取る事だ。ハードロックでこれらのテンションを使う曲は少ないので、ブルース、R&B、フュージョン、ファンク、ブラックコンテンポラリー系、恐らくハードロックギタリストでもBGMとしてこれらのジャンルのCDを持っていると思う。

頻繁にコードが変わるような曲でなく、延々と同じコードが弾かれているような曲を選ぼう。そしてそれをコピーするのでなく、まずはベース音を良く聴いて欲しい。ベースラインと曲の雰囲気からメジャーコードなのかマイナーコードなのか、おおよそ判ると思う。

ベースラインでメジャーかマイナーか聴き分ける方法は、第1にミがミなのかミ♭なのか(3が3なのか♭3なのか)を知る事。メジャーブルースでは大概ミ(3)が弾かれるし、マイナーブルースでは当然ミ♭(♭3)が弾かれている。

しかし曲、ベースラインによってはミ、ミ♭が使われていないケースも多くある。ド、ソ、シ♭(1、5、♭7)を中心として組み立てられていた場合、特に最近の音楽ではメジャーコードでベースラインはミ(3)を使わないことが多い。

そんな時はベース以外の楽器、ヴォーカル曲だったらヴォーカルのメロディラインを聴き分けてメジャーかマイナーか判断しよう。それでも判らない場合は(たまにあるんだよねぇ、そういう曲)、普通に7th等を絡めないメジャーコードかマイナーコード(CやCm)をジャラーンと弾く。これでおおよそメジャーかマイナーか判る。

それでも判らない場合、キーくらいは判るだろうから、自分でギターソロを弾くつもりで、そのキーでメジャースケールもしくはメジャーペンタトニックスケールを弾いてみる事。

音が合えばそれはメジャーキー、メジャーコードだし、全く合わない音だったらマイナーキー、マイナーコード。そんな時試しにナチュラルマイナーを使って弾いてみれば嗚呼やっぱりマイナーだと判る。

最初のうちはマイナーコードが多い曲で練習するのはいいかもしれない。と言うのもマイナーコードのテンションは原則として9thと11thしかないからだ。つまり使われるコードが(ここでは便宜上Cとする)Cm7、Cm7(9)、Cm7(11)、Cm6、Cm6(9)、Cm6(11)しかないのだから。

Cm7だけでチャカポカと16ビートカッティングするのでなく、Cm7とCm6を交互に弾くだけでかなり違った雰囲気になるし、Cm7を中心にCm7(9)やCm7(11)をちょっとだけ入れるだけでも気分はもうファンキーギタリスト!。

メジャーコードだったら一番簡単なCとCsus4、もしくはC7とC7sus4を交互にチャカポコ弾くだけであーら不思議。やっぱりファンキーギタリストに変身した瞬間。これに9thを絡めればさらに音は広がるし、上表では紹介していないが、7thを入れずにドミソレ(1、3、5、9)と言うポリ〜スなCadd9でも十分雰囲気が出る。

カッティングテクニックの上手い、下手はあるが(オレは下手糞と言われ続け早20年)、ファンキーギタリストには誰でもなれるのだ。イングウェイのような流れる超速弾きギターソロを弾くには何年も掛かるだろうが、この手のテンションを利用したコードカッティングならオレような16ビートのリズム感のない人間を除けば1年くらいである程度の腕前に達する筈だ。

コードを覚えるとセッションが楽しくなる。例えばだ。オレが「次回のセッション、ちょっとジャズっぽく枯れ葉をやりたい。コード進行はGm7〜Cm7〜F7〜B♭maj7〜E♭maj7〜Am7♭5〜D7〜Gm6だから、各自図書館でCDでも借りて練習しといて!」と言っても対応出来るのである。

譜面がなくてもコード進行表があれば曲を弾ける。上記表のコードを色々なポジションで弾けるようになっていれば、初見で曲を弾けるようになれる。なんて素晴らしいのだ!。皆さんにはこの域まで是非達して頂きたい。

喩えギターソロが上手じゃなくても、速弾きが苦手でも、テンションを交えたコードカッティングが出来るってだけでギタリストとしての株は急上昇する。どこかでも述べたが、イングウェイのような超速弾きが出来てもパワーコードしか弾きませんな頑固なハードロックギタリストより偉いのである。

もっと言えば、本サイトの趣旨に反するところがあるが、イングウェイなギタリストよりもビートルズをフォークギターで弾き語れるギタリストの方が断然カッチョ良かったりする。しかもアレンジして7thを含めたテンションコードを使い、ジャズっぽくアレンジしてみそ!。世のオネーチャンはイングウェイなギタリストよりも貴方を選ぶだろう。

当然オレ自身もブルースを含めたそういうギタリストになる予定なのである。オネーチャンが大好きでたまらん人間はイングウェイを捨てなくちゃならないのである。



   



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