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Hotel Californiaをカポなしで弾こう |
2005.1.14 |
Hotel Californiaと言えば10代から60代くらいまで多くの人が知っているであろうイーグルスの名曲中の名曲。 この曲、ギタリストはギターソロに注目をしてしまうが、イントロからAメロに掛けてのアルペジオのバッキング、これにも大いに焦点を当てたい。ところがキーがキーだけにこのアルペジオを弾くには7フレットにカポタストをセットせねばならない。 ところがカポを付けてしまうと当然ギターソロが弾けない。これを弾くだけの為に12弦、6弦のWネックギターを買うのもアホらしい。だからと言う訳ではなかろうが、これを最初から最後までコピーするアマチュアギタリストは少ない。 では本当にカポを付けないと弾けないのだろうか?。本レッスンでせっかくコードの勉強をしているので、人差し指をセーハーを使って演奏してみようではないか!。 イントロとAメロのコード進行は次の通り。 Bm--->F#7--->A--->E9--->G--->D--->Em7--->F#7 普通に考えると下のTAB譜のような押さえ方をするだろう。
まぁこれでも綺麗にアルペジオで弾けばそれっぽくは聴こえるのだが、それではあまりにもまとも過ぎてつまらない。出来れば玄人っぽく、そしてオリジナルに近い音を使って弾きたいものだ。それにはまずはCのオープンコードが鍵になる。Cのオープンコードは下。
Cのオープンコード これは5弦をルートにしたCを弾くとこうなるのだ。7フレットから先で5弦をルートにしたコードとなるとAとGだ。だからこの2つのコードをCのオープンコードと全く同じに弾けば良いという事になる。
それぞれ7フレットと9フレットは人差し指でセーハーする(6弦は使わないので特に押さえる必要は無い)。それ以外の音はそれぞれ人差指、中指、小指で押さえる事になる。しかしこれが中々難しい。慣れないと小指を5弦に伸ばすのが難儀だし、伸ばせても小指を伸ばす事でセーハーしている人差し指に力が入らなかったり、小指が他の弦に触れてしまい、しっかりと音が出ないのである。 ちなみにこの音使いは5弦スタートのスウィープと全く同じであり、全部の弦を押さえてアルペジオで弾くか、1音1音、1本の弦ずつ押さえてスウィープとして弾くかの違いだけだ。 F#7もなんとかしたい。と言うよりも7フレット近辺でF#7を押さえられるのでせっかくだからそっちを使おう。これはやさしいコード理論 7thを学ぼう その4のおさらいだ。ここでの説明は省くのでどうしてこのような押さえ方になるか判らない方は戻って復習しよう。
その1、もしくはその2のいずれかを使えばそれらしい音が出るが、今回はオリジナルに忠実な音使いをしたいのでF#7コード部分で最後の1音が1弦9フレットの音になっているので、その1とその3の両方を使ってみたい。 人によって押さえ方はまちまちだが、7フレットを人差し指でセーハーし、その1からその3への移行はセーハーしている人差し指と4弦を押さえている中指をそのままに薬指と小指を移動するのが一番楽だろう。 結果、オリジナルっぽく弾くとすると下のようなTAB譜の押さえ方となる。
Aコード、Gコード、そしてF#7その1からその3への移動、これをクリアー出来れば「弾けた」と 断言してもいいのだが、これが中々難しい。カッティングをするだけだったら多少押さえ方が甘くてもそれなりに聴こえるのだが、アルペジオの場合は1音1音はっきりと音を出す必要があり、ちょっとでも押さえ方が甘く弦がビビってしまう。 弦がビビるくらいだったらあまり気にしなくてもいいだろうが、それを通り越してミュート状態になってしまったらもうカッコ悪い。慣れるまでに結構時間が掛かるのではなかろうか?。 初めのうちはアルペジオで弾かずに、そのままコードとしてジャラーンと鳴らすような練習。それがしっかりと綺麗になって初めてアルペジオに挑戦して行った方がいいだろう。
皆さんはFコードを押さえるまでにどれだけ時間が掛かったか?。その過去を思い出せば、この曲の難儀な押さえ方もクリアー出来るに違いない。いや、オレがそう思い込んでもしょーがなく、各自が「Fコードを押さえる練習をした頃の苦労を考えればこれくらい屁の河童!」、そう思って練習に努めて頂きたい。 もしかしたらスウィープは弾けるのにこういうアルペジオは苦手、そういうギタリストも多いかもしれないが、これこそ本末転倒、バッキング、リズムギターと言う分野を疎かにしている証拠であり、そういうギタリストは決して上手いとは言えない。 ぶっちゃけて言うとオレ自身もこの手のアルペジオはどちらかと言うと苦手にしている方で、これからはギターソロ、リードギターと同じくらい時間を掛けて、リズムギター、バッキングに力を入れるべきだと再認識した次第である。
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