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スケールを考えよう
  スケールとキーについて

2005.3.27

当サイトのメーリングリストや読者からの質問や疑問で一番多いのがスケールに関して。この曲のギターソロのスケールは何?、この曲はどのスケールで弾けばいいのか?。ペンタトニックスケールは何にでも使えるか?、どのスケールから覚えるべきなのか?、キーとスケールの関係は?・・・。

この手の質問を寄越される方はきっと切羽詰っておいでなのだろうが、どうもオレ自身、スケールを学んだ時に悩んだ経験が皆無な事から、的確な回答が出来ないでいる。結局「暗記だよ、暗記!。根性と努力で覚えるだけ!、指に馴染ませろ!」と、いつもの言葉で会話を打ち切ってしまう。

しかしどうも初心者の読者の多くがこのビギナーズレッスンを参考にして頂いているようで、彼らをないがしろにする事は出来ない。そこで、過去に書いたスケールネタとダブる部分も出てくると思うが、理解している方は復習がてら、スケールをまだ良く判っていない方は過去のスケールネタと合わせて、これからいくつかに分けて書くスケール話を読んで頂きたい。

本題に入る前にまず1つ!。指板上の音をすらすら言う事が出来るか?。少なくともスケールを覚える上で、6弦と5弦の音、例えば6弦の5フレットは何の音?、5弦の1フレットは何の音、5弦の3フレットと同じ音は6弦ではどのフレット?、6弦でB♭音は何フレット、5弦でD音は何フレット?、これらを答えられないとならない。

答えられない方はまずは指板上の音を、まずは6弦、5弦上の音を全て暗記する事。可能ならば4〜1弦も覚えてしまうと後々楽になる。これが出来ない方はアドリブ演奏をする資格はない、と言い切るのは失礼かもしれないが、これが判らないのにアドリブをしようなんて思うなかれ。これだけは肝に銘じておこう。

流石に指板上の音を覚えるにはどうすれば良いのか?、そんな質問は出てこないと思う。仮に出てきたら、これこそ「暗記だよ、暗記!」、そういう回答にしかならない。

では本題のスケールとキーについて述べていこう。

間違ってならないのはスケールとキーを混同しない事。スケールは音階であり、キーは調、日本語でも違うのだから、当然別物なのだ。ではキーとは具体的に何だろうか?。これを説明するのは難解だが、単純にその曲の主となる音、これをキーと定義してもいいだろう。そしてスケールとはそのキーに基づいた音列、音階と表現出来る。

Cメジャースケールとは言い換えると「キーがCのメジャースケール」、もしくは「Cから始まるメジャースケール」となる。そしてこれは我々が最も親しんでいるCDEFGABC、ドレミファソラシドに該当する。

ではDメジャースケール、これは「キーがDのメジャースケール」、もしくは「Dから始まるメジャースケール」となる訳だから、DEFGABCD、レミファソラシドレなのか!、と考えちゃうのは早計だ。レミファソラシドレと言うスケールは存在するが、それはDメジャースケールでなく、Dドリアンスケールとなってしまう。ドリアンスケールは置いといて、多分この辺の理屈が判っていない方が多いのではないかと思っている。

音と言うのは万国共通で1オクターブで半音を含め12音ある(上のドを加えれば13音)。下の表を見て頂こう。

ド# レ# ファ ファ# ソ# ラ#
C C# D D# E F F# G G# A A# B C
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13

スケールと言うのは主音から幾つ音が離れているか、そう考えて欲しい。この表ではCが主音、そこを1とするとCDEFGABCと言うのは、1、3、5、6、8、10、12、13と数字で表現出来る。つまりメジャースケールとは1、3、5、6、8、10、12、13と言う音の数字でしかない。そしてCメジャースケールとはCから始まるメジャースケールであるから、Cを1とするとCDEFGABCになるのだ。

ではDメジャースケールはどうなるのだろう。Dを起点に1、3、5、6、8、10、12、13となるスケールがDメジャースケールであるから次の表のようになる。

レ# ファ ファ# ソ# ラ# ド#
D D# E F F# G G# A A# B C C# D
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13

よって、DメジャースケールとはDEFGABCDではなく、D、E、F#、G、A、B、C#、Dとなるのだった。

キーは主となる音の他に調子を決めるメジャーとマイナーを決定させる役割もある。日本語にすると長短だ。Cメジャースケールはハ長調、Cマイナースケールはハ短調と日本語に訳される。長調と短調、これは単純に長調=明るい曲、短調=暗い曲、そう考えて頂いて結構。そしてマイナー、短調にはそれ専用のスケールが用意されている。それがナチュラルマイナースケールだ。メジャースケール同様、これも数字で表す事が出来る。

例えばAナチュラルマイナースケールとはAを主音、起点とし、1、3、4、6、8、9、11、13の並びとなる音階を言い、次のようにラシドレミファソラになる。

ラ# ド# レ# ファ ファ# ソ#
A A# B C C# D D# E F F# G G# A
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13

メジャースケールと同じく、キーがなんであろうが、数列の1、3、4、6、8、9、11、13は変わらない。Cナチュラルマイナースケールは、Cを起点に1、3、4、6、8、9、11、13の音階で構成されたもの、結果、C、D,D#、F、G、G#、A#、Cとなる。

ド# レ# ファ ファ# ソ# ラ#
C C# D D# E F F# G G# A A# B C
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13

「スケールとはキーを起点とした一定の規則に従った数列でしかない」、ここまでご理解頂いたろうか?。

CメジャースケールとDメジャースケールは違うのか?。絶対的な観点から言えばそりゃ違う。しかし、どちらもメジャースケール、1、3、5、6、8、10、12、13と言う数列は同じだから、相対的に見れば同じ事なのだ。特にギターと言う楽器は指板を平行移動しただけでキー、スケールを変える事が出来るので、ギタリストからすればCメジャースケールを覚えてしまえば、スタート位置をCからDにするだけで指使いは全く同じなのである。

勿論、ギターを弾く時、スケールを覚える時にいちいち数列を持ち出しても面倒なだけで、実際の練習はスケール本に書かれている指板表や自分で指板表を作り、図形として認識した方が早いのは言うまでもない。



   



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