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コーヒーブレイク/教本

2005.8.27

あまり教本の類いを買った事がない。始めてギターを触った時には流石に何冊かの教本を買ったが、ある意味大失敗をしでかしてしまった(詳細はコチラ)。

初っ端でいきなりこんな事を言うのもなんだが、オレはフォークギターはそこそこ弾けていたのに選択を誤ったのだから、今までフォークギターですら触った事もない、コードとはなんぞや?、Fコードってそんなに押さえるのが難しいの?、パワーコードって何?、そんな知識のカケラもないような超ド級の初心者は、何を買ってもきっと帯に短し襷に長しで、満足の行く教本を得る事は非常に困難だろう。

ギターを熟知している上級者に教本を選んで貰ったとしても、上級者各人、得意ジャンルもセンスも違うし、考え方だって異なる。結局は自分の経験によって「これがいいだろう」と選んでしまうだけに過ぎない。

1つ言える事は、必ず模範演奏やカラオケ演奏のあるCD付きの教本を買う事。譜面からの情報よりも、耳からの情報の方が楽に仕入れる事が出来るからだ。どんなに詳細に渡って書かれている教本でもCDが付いていなかったら、少なくとも最初の1冊にはしない方が良い。

そして教本を選ぶ前に、楽器店を選ぶ事も大切。近所の小さな楽器屋で書籍コーナーの規模が小さなところでは絶対に買わない方が良い。そういうところは最新の教本を揃えてない事も多いし、反対に、最新の物しか仕入れていない事だってある(新しければ良いってもんじゃない)。やはり選択肢が腐る程あるような規模の大きな楽器店での購入をお薦めする。

そして実際に書籍選びをする時は(これは楽器選びでもそうだが)、休日は避ける事。ちょっと以前に東京は御茶ノ水の楽器店街を休日にウロチョロした事があったが、まぁ、人がワンサカ。冷静に物を選ぶ余裕は全くない。

大型店の場合、初心者向けの教本、ロックギターだけに言及しても50冊以上はあるだろう。その50冊を1つ1つ手に取りながらチェックするのだから、1時間なんてあっと言う間。悩みに悩んだら2時間も3時間もそのコーナーの前を動かない時だってあろう。どうしても休日しか時間を取れないのだったら朝一番で行く事。

また絶対に妥協はしない事(これも楽器選びでも同じ)。「疲れたから、これでいいやぁ〜」とか自分では納得が行かないのに店員に「今、これが一番売れていますよ」と言われた・・・、こういうパターンが一番失敗するのだ。

勿論冒頭で述べた通り、超ド級初心者の場合、自分でしっかりと選んでも失敗する確率の方が高いとは思うが、それは自分で納得して買ったものだから、諦めは付くだろう。でも他人に薦められてしまった等の場合は後悔しまくる筈。

特に外国人が執筆している書籍は代理店や翻訳と言うワンクッションがあるので、日本人が書いた教本よりも高く、3000円、4000円は当たり前。社会人ならまだしも学生さんがその金額を無駄にするのはどうかと。とにかく納得するまで絶対に買わない事。

それとこれはオレだけが感じているのかもしれないが、外国人が書いた教本ってのはかなりアバウトである事が多い気がする。コーネル・デュプリーと言うR&Bギタリストがいる。R&Bを学ぼうと1年くらい前に購入したR&B教本だが、深く読むに連れ、実は大した事が書かれてないって事が判明した。まぁ譜面と模範演奏付きのCDが付いているし、初心者ではないので、模範演奏を聴けば、なるほどと納得するが、初心者はそうは行かないだろう。どうしてこの音を使うのか?、その辺の事が書かれていないのだ。

先日、ジャズギターの教本を買おうと、楽器店を訪れた。この手の教本はこれまた外人が執筆しているのが仰山あり、何冊かチェックしたのだが、やはり深く読むといい加減なものが多い。いや、間違った事は書かれていないのだから、いい加減と言うと語弊がある。とにかくアバウトなのだ。サンプル譜面があって、このコードではこのスケール、フレーズを使いましょう、程度しか書かれていない。

そうじゃなく、何故このスケールをここで使う必要性があるのか?、また応用として、他にはどんな時にこのスケール、フレーズを使えるのか?、知りたいのはそういう事なのだ。1つの題材に対してサンプルの譜面が幾つもあれば、それはそれで納得するが、まぁ大概、題材1つに対して1つのサンプルしかない(これは日本人執筆の教本でもそうだが・・・)。

むしろある程度のレベルに達しているギタリストなら、教本ではなく、定番フレーズ集みたいのを買った方が役に立つのだろう。実際びっくりのしたのだが、ホールトーンスケールってのがある。全て全音で構成されているスケールで、ロックでは99%使わないし、ジャズでも使ってもワンフレーズ、ツーフレーズ程度と言う(一般にはオーギュメントコードでしか使わない)、ちょっと特殊なスケール。でもこれだけに言及したフレーズ集と言うのを見つけた。

パラパラと捲っただけだったが、3〜40くらいのサンプルフレーズがあって、仮にホールトーンスケールをマスターしたかったら、総合的なジャズ教本など買わずにこれ1冊で十分だと思ってしまった。

それと同じで、ロックギターでアドリブをしたい、本レッスンの対象者のような方はロックギターの総合的な教本よりもペンタトニックスケールだったらそれだけに言及したスケール本、フレーズ集を買った方が良い。

初心者向けの総合的な教本と言うのは、喩えると小学校の教科書程度の知識、テクニックしか得られないのである。勿論ギターを触った事のない初心者だったら、いきなり中学、高校の教科書や参考書を買ってもチンプンカンプンだろうが、今のご時世、小学校の教科書程度の知識、テクニックに関しては、インターネットで十分に仕入れられる。

要するに本レッスンのように、また本レッスン以上に親切丁寧にギターテクニックを解説しているWEBってのは検索エンジンで結構引っ掛かるし、アメリカのサイトも含めたら、それこそ腐る程見つける事が出来る。勿論1冊くらいはその手の教本を持っていても良いだろうが、2冊、3冊を買い足す必要はないだろう。

恐らくすでに絶版だと思うが、20年くらい前の話、確か「小林克己のロックギター教室」と言うタイトルだったと思うが、これは今思い出しても最高の教本だった。基本テクニックについて書かれているのは勿論の事、色々なアーチストの曲を取り上げていて、それをほぼ1小節毎に「ここはこうやって弾く」と解説があり、複雑な部分では写真入の解説がった。

当時はCDなんてなかったが、別売りで模範演奏、テンポを遅くした模範演奏、そしてカラオケ演奏が入ったカセットテープがあり、この1冊を普通に学んでいけば、あーら、不思議、ブリティッシュロックギターはもう弾けたも同然!、そんなレベルにまで達する事が出来る。

ディープ・パープルのSmoke On The WaterやHighway Star、クリームのCrossroad、レッド・ツェッペリンのRock'n Roll、ロックファンなら誰もが知っている曲ばかりで構成されているから、その教本で学べばすぐにバンド活動も出来ちゃう。もし、今でもこの本が販売されていたら買いだと思うし、絶版なら、この本のような内容の教本を是非見つけて欲しい。

基本テクニックが備わり、譜面、TAB譜の読み方が理解できるのだったら、教本など買わずにバンドやアーチスト毎のギター譜やスコア譜を買った方が手っ取り早い。またコピーに満足できなくなったら、スケール本を買って、アドリブ練習を始めよう。

スケール本も2種類あって、上述したようにペンタトニックスケールだったらそれだけに徹底した教本(フレーズ集?)と、全てのスケールの説明がされているアンチョコ本もある。出来れば両方買っておいた方が良いだろう(勿論CD付きを!)。

今時ペンタトニックスケール?、と思うなかれ。ペンタトニックスケールについて書かれている教本は、メジャー、マイナーペンタトニックスケールの他に、b5th、3rd、6thを加えたブルーノートスケールにまで書かれている事が多く、ブルーノートスケールをマスターすると、ディープ・パープル時代のリッチー・ブラックモアなら大概は弾けるのである。

そしてペンタトニックスケール+b5th、3rd、6th、これに慣れると、ナチュラルマイナースケールや、ハーモニックマイナースケールと言った様式美系のハードロックギタリストが使うスケールも割とすぐに覚える事が出来るだろう。

だからSmoke On The WaterやHighway Star程度ならなんとか弾ける、そんなレベルの方は、自らフレーズを考える事が出来るよう、この2種類のスケール本(もしくはスケール中心のフレーズ集)を買われる事をお薦めしたい。

作曲や、ロックだけじゃなくポップス、フュージョンやR&B、はたまたジャズに興味がある方は、コード本(アンチョコ本)や音楽理論書も必要になる。前者はインターネットで探せば、それぞれのポジションでのコード表ばかりを掲載しているWEBを見つける事が出来るので、そのままWEBページを印刷しちゃえばいいが、音楽理論に関しては、色々調べた限り、大した事が書かれていないサイトばかりだったので、変にその手のサイトを検索して時間を潰すよりも、書籍を買った方が良いだろう。

高価な本が多いので、図書館などで1度借りてみるといいだろう。そんなオレも理論書は1冊も持っていない。図書館で借りているだけだ。借りるとは言っても期限がある訳だが、必要な部分をパソコンにそのまま書き写したり、5線譜に音符を描いたりする。返却後、「あっ、あれも知りたいな」と思えば、また借りちゃえばいいだけの話。実際、1冊の理論書をこの1年で4、5回借り直しているのだった。図書館でタダで理論書を借りて、必要事項だけ纏めた自分専用の理論書を作っていると言っていい。

音楽理論書と言ってもクラシック音楽理論なんて必要ないのだから、ポピュラー音楽理論、一番良いのはコード理論、コード進行理論について書かれている書籍。このコード理論とコード進行理論を理解すれば、本当に世界が広がる。ハードロックしか演らない、だからテンションコードなんて覚える必要ないもんね、ってな人も、いつかはオリジナル曲にチャレンジするだろう。そんな時にこれらの理論は必ず必要になってくる。

中には理論を丸で知らずに凄い曲を作っちゃうなんて人もいて、そういう人を見て「ロックに理論は必要ないぜ!」なんて馬鹿な事を言う連中がいるが、「理論を丸で知らずに凄い曲を作っちゃう人」って10人のギタリストがいたらにせいぜい1人くらい。つまりある意味、天才、持って生まれたセンスが優れている人。他の9人は凡才なのだから、百歩譲ってロックに理論は必要なかったとしても、理論を学んだ方が、遥かにゴールは近くなるのだ。

知っていたかい?。クラシックピアノをガンガンに弾けても作曲もアドリブも全く出来ないってピアニストも結構いるのだ。譜面は読め、譜面通りに弾けるが、自分でおたまじゃくしを作り出す事が出来ない。そういう人はクラシックピアノに長けていてもポピュラー音楽理論を学ぶ必要がある。



   



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