[PR]子育てママさんへ:3年毎に15万円うけとれる保険?

   


コーヒーブレイク/ギターの選び方

2005.10.3

先日読者から「ギターを買う時の注意点、店でどうするべきか?、そんなネタがあったら・・・」とリクエストを頂いた。ふむ、なるほど、でもこれは難しい。主観でしか物を語れないし、購入者それぞれの知識、腕前によって全く異なる回答になってしまう。でもここは1つ、ビギナーに向けて、店での注意点を書いていこうと思う。

まず第一に衝動買いはしない事。ギターだろうが、家電製品だろうが、衣料品だろうが、衝動買いをして成功するのはまれ。可能な限り、こんな冒険はしない方がいい。

幾度となく書いているが、このオレは所持している全てのギターが衝動買いだ。いや、もっと凄い。過去に売却したギターも含めて、全て衝動買いだ。何かと比較して云々なんてした試しがない。勝手に「物には波動がある。その波動がオレを呼んでいる!」等と訳の判らない宗教論だか、哲学論だかを持ち出し、正当化しているだけ。

運良く、現存しているギターは結果的には買って正解だった代物だが、こんな運がいい奴はまずいないだろうし、最初のギター、グレコレスポールEG1200は今では希少価値のある優れ物と紹介されてはいても、買ってすぐにストラトキャスターの存在を知り、後悔しまくり。

またEMGピックアップ搭載のフェルナンデスストラトキャスターも実用品としては最高レベルのもので、今でもこれがメインギター。ところが、良く考えてみると、こいつを買った値段+αでフェンダーUSAのストラトキャスターが買えた(実際にフェンダーUSAを買うつもりで店を訪れたのだった)。

そしてフェンダージャパンストラトキャスター。これは怪しい楽器屋で現状渡しってんで、破格値で入手したもので、これまたラッキーチャチャチャでそこそこ使えるギターだった。でも現状渡しと言う事は不備があるからそうなのであり、金属の部分は当時から錆が浮いていて、破格とは言え、決して一般に勧められるギターではない。きっと探せば同じような価格でもっと程度のいいギターを入手出来た筈。とくかく少なくとも1本目のギターに対して衝動買いは絶対にしちゃ駄目だ。

良くあるパターンとして冷やかしで店を訪れたのに、上手く店員に丸め込まれて買ってしまったってパターン。先日もとある楽器屋で、制服を来た高校生相手に商談している店員がいた。隣で話し合っていたので会話の全てが耳に入り、「60回払いで月々2400円くらいですね」。

あのね、未成年が60回払いなんて言う長期の月賦を組んじゃいけません!。未成年の場合、確かローンには親の許可を必要。本サイトは中学生、高校生を持つ親御さんもご覧になっていると思うが、この手のローンは絶対に認めちゃ駄目だ。高価なものが簡単に手に入る、そんな事を思わしちゃならない。

楽器を弾くのは英才教育の一環だと抜かすアホがいるが、ローンを組んでまで英才教育させる必要はない。百歩譲ってどうしても英才教育をさせたい。そんな時は子供に無理なローンを組ませるくらいだったら自分のボーナスを子供につぎ込んでやろう。ちゅーか、楽器を弾かせるのが目的だったら1万円のギターでもいいのである。

店側は倫理だの道徳だのかまっている暇はない。法に触れない限り、何を言ってもいいし、未成年に無理矢理ローンを組ませたってとにかく売れればいいのだ。だから「今なら金利も安いし、ウンチャラ、カンチャラ・・・」と甘い言葉を囁く。勿論これを否定するつもりは毛頭ない。売れてナンボの世界なのだから。でもそういうのに惑わされない客になる事、これ大事あるね!。

またこんな事例もある。「うちの楽器店とXXってメーカーが協賛してオリジナルブランドを作ったんですよ。これはお買い得ですよ。フェンダージャパンと同じ工場ラインだから信用あるし、フェンダーよりも2割安いんですよ」。これは実際に数年前にオレが言われた言葉。

アホか!。こっちはフェンダー以外興味はないって言っているのに、それ以外の楽器を勧めるとは何事じゃ!。こういう店員がいる店では絶対にギターを買っちゃ駄目。楽器に対する知識がなく「フェンダーと同じなのに安いのか」なんて思って買ってしまったらもう後の祭り。

友人からは「なんだよ、フェンダーじゃないのかよ」と言われるの落ちだし、もしその楽器を手放す事になったらその価値は0に等しい。フェンダージャパンのギターだって大した下取り額にはならないのだから、そんな楽器店のオリジナルギターなんて価値は全くないと言っていい。

そう、とにかく事前に色々な情報、知識を仕入れる事。フェンダーとはなんぞや?。ジャパンとUSAとメキシコとでは何が違うのか?。ギブソンとはなんぞや?。その傘下のエピフォンは?。ESPやアイバニーズと言う日本のメーカーもあるのか!、老舗のヤマハはどうだろう?・・・。

楽器屋の書籍コーナーに行けば大概「xxxx年度ギター年鑑」なるカタログ風なギター図鑑が売っている。その年に発売になった国内外のギター、ベースが写真付きで紹介されている。この手の本は1冊は持っていてもいいだろう。そして購入前にはメーカーと型番、そして値段、これらを全て暗記しているくらい集中して見る事だ。

フェンダージャパンのストラトキャスターを例に取れば54年モデル、57年モデル、58年モデル、62年モデル等と同じギターでも色々あるし、ピックアップも日本製の他、アメリカ製のハイパワーのテキサススペシャルやレースセンサー、はたまたハムバッカー搭載とこれまた色々選べてしまう(個人的にはノイズレスタイプのピックアップを選んだ方が良いと思う)。

だからこそその手の本の中から予算、目的に見合ったギターを幾つか見繕い、ストレートに「今、コレとコレとコレのどれにしようか迷っている」と店員にぶつけよう。もしその店に物がなかったら、当然取り寄せて貰う事(店も慈善事業をしている訳じゃないので取り寄せ=ご購入決定なのでご注意あれ!)。

こういう時、店員は必ず在庫している物を勧める。「こちらもお客様のご予算や目的に合うギターですよ」・・・。これも上述同様、無理に違う物を推されているのだから、絶対に買ってはならぬ。勿論、気になる楽器だってあろう。そういう時は即答は避け、そのメーカー、型番を元に自宅に帰ってインターネット等で調べる事。

最悪な店員を知っている。これもたまたま隣で商談しているのを耳にしたんだが、客はローズ指板のストラトキャスターを所望していたが、店員が「メイプルの方が硬い音がして、ストラトキャスターらしいですよ」なんて言っている。これはもう詐欺にかなり近い。

確かに一説にはメイプル指板の方が音が硬いと言われているが、余程のプロフェッショナルな耳を持っていない限り、聴き分ける事は不可能だろう。こういう一般の人間の耳には理解できないような台詞を吐く店員を絶対に信用してはならぬ。

では試奏の際にはどこに注目すべきか・・・。これはぶっちゃけてどーでもいい。勿論高額のギターを本気で購入する気があるのだったら、徹底的にチェックするべし。弦も何ヶ月も張られた死んでいる弦なんて使わずに、新しい弦に交換して貰い(多くの店は拒絶するが、そういう時は弦を買うと言えばいい)、弦高もセットし直す。

弦高と言えば、弦高を低くした時のビビリ。低くし過ぎたらビビるのは当たり前だが、そうだなぁ、12フレット上で1.5mmくらいに落としてビビるようだったらそういうギターは買わない方が良いだろう。

フィーリングが合うか合わないかなんて普通は5分も弾けば判る。まれにネックの形状が手に合わない事があったり、中古で初期のフロイドローズトレモロシステムが付いているギターの場合、右手を置く位置がフロント寄りになり、弾き辛くなるので(オレのフェルナンデスストラトがまさにそう!)、その辺をチェックすればいい。後は店が文句を言いに来るまで好き勝手に弾き倒せばいい。

試奏用のアンプ、普段スタジオで使っているアンプが最適だが、無かったらブリティッシュハードロックを目指すのだったらとりあえずマーシャルやフェンダーの大出力の真空管アンプを、ジャズやフュージョン系だったらトランジスタアンプでも試した方が良いかもしれない。

ピックによって音も変わる事、これは是非知っておこう。リッチー・ブラックモアが使っているような先の尖ったピックは硬い音がするし、先が丸いピックは円やかになる。当然自分が使っているピックを持参するのが一番いい。もし忘れたらピックくらい買ってしまおう。

そう言えば昔は、フロイドローズでない普通のトレモロユニットにおいて、ウィンウィンしてチューニングが大幅にずれてしまうギターは「やばい」と言われていたが、果たして正しいのか?。だいたい試奏の際に弦を新品に交換する奴なんて滅多にいない訳で(しかも新品でも弦は伸びる)、死んでいる弦や、はたまた弦の巻き方がおかしいようなギターだって展示されているのだから、少なくとも名の知れているメーカーだったらこの辺は無視しても良いと思う。

ではギターを全く弾けない素人さん、もしくはそれに毛が生えた程度で、人前での演奏がはばかれちゃうような人はどうするか?。知り合いに上級者がいればその人を連れて行くのが最適だろうが、人選を誤ると上述店員と全く同じに、意見を押し付けられちゃう。下手に知り合いだから無下に断れず、知り合いの言うがまま・・・、そんなパターンもあり得るだろう。

またオレのように他人の事などどーでもいいと思っている人間を連れて行った日には「どれがいいですかね?」、「好きにしたらぁ〜、オレちょっとベース見ているわぁ〜」って言葉で応えちゃう。そんな時は仕方がない。インスピレーション、見た目カッチョイイと感じたギターを買うしかない。

ただ何度も言うが、最初の1本は妙なデザインのギターは買わない方が良い。やはり飽きないギター、1950年代からデザイン不変の定番ギターを買うのが最も失敗しない購入法と言えよう。



   



感想等のメールをくださいませ 感想等のメールをくださいませ


[PR]
<新高3生対象>食の専門校:就職実績多数のレコールバンタンで学ぼう