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1つのフレーズを指癖にしよう

2004.4.10

前回の話から2週間が経過してしまった。さすがにこれ以上止めてしまうとまずい。この手のHOWTO物は更新がストップしたら読まれなくなってしまうからだ。書くからには読み手に「いい内容だね」と言われたいし、「なんでぇ、更新が止まっていちゃ学ぼうにも学べないじゃないか」なんて言われたくもない。

とは言え、このところ多忙にて自宅でギターを弾く事がままにならず、お手本となる音源の録音が出来ず、文章だけでロックギターアドリブHOWTOを書けるだけの文才も無く・・・。まぁ言い訳は置いといて早速今回のネタに入ろう。

これまでペンタトニックスケールとナチュラルスケールについて書いてきたが、皆さん、両方とも暗記されただろうか?。もしまだだったらこれを読む前に両者の暗記が先決だ。しつこく言うと嫌われそうだが、スケールを暗記しないでアドリブを弾きたいなんて思う方がそもそも間違いなのだから。ドレミファソ〜、スケールの配列しか持っていないお馴染みのリコーダー(縦笛)だって押さえ方を覚えなければ吹けないのだ。

さて、今回は「スケールを利用して自分なりのフレーズを持とう」という主旨で書いて行く。幾らスケールを暗記しても、天才じゃない限り、すぐにアドリブなんて弾ける訳も無く、スケールに従ってどのようなフレーズを組み立てるか、これを考えなくてはならない。

中級者以上にもなれば事前にフレーズを組み立てずに指癖で適当にアドリブを行う事が出来るが、指癖がまだ出来ていない初心者はフレーズを組み立てる作業をしなくちゃならない。即ち「指癖を作る」事にある。

指癖を作る=得意なフレーズがある、に繋がり、得意なフレーズが豊富である程、アドリブに長けたギタリストという事になるんだ。

では最初に付ける指癖は?、そういう疑問が湧くが、そんなもんはなんだっていい。自分がカッコイイと思うフレーズを目を瞑ってでも弾けるくらい練習すればいいだけ。鼻歌でオリジナルのフレーズを考えてもいいし、好きなアーチストのかっこいいフレーズをパクッてもいい。

例えばDeep PurpleのSmoke on the waterのギターソロ部の2回目の速弾き部分。このフレーズが自分の指に妙に馴染んで、これが最初に覚えた(指癖になった)フレーズで、今も尚、下の2小節目の16分音符のフレーズを無意識に弾く事が多い。

Smoke on the waterより

この曲のキーはGmで、リッチー・ブラックモアはGナチュラルマイナースケールを使ってギターソロを弾いているが、この部分は一般にGブルーノートスケールと言われるものを使っている。ただ、これを覚えた当時、これがGナチュラルマイナースケールじゃなくGブルーノートスケールであるなんて知る由も無く、上図のような市販されているスコア譜をただコピーしただけ。

それが今では指癖になっていて、そして今はこの部分がブルーノートスケールであると知り、さらにこのスケールを利用した他のフレーズ(手癖)も身に付いていった。

このような好きな、馴染むフレーズ、もしくは現在練習中の曲、これを何度も何度も練習する。次第に頭で考えずに指が勝手に動くようになる時が来る。その時点で指癖らしきものがついた事になる。そして練習曲を5曲、10曲、20曲を増やす毎に多くのフレーズを指癖で弾けるようになって行くんだ。

練習中の曲のギターソロ全てを指癖とするのが望ましいが、例えばギターソロ部が16小節あったとしよう。その中で1、2小節、これはカッコイイナ!、と思うフレーズ、もしくはなんとなく簡単に弾けそうだ、なんてフレーズでもいい。初めのうちはそこだけを徹底的に練習するんだ。その部分だけは誰にも負けないスピードで弾ける、それくらいまで練習しまくる。

また自分でフレーズを考えもいい。下の譜面は「右手お暇モード奏法」、これはオレの指癖の1つ。ナチュラルマイナースケールだけで構成されているが(譜面はAm)、こんな感じで弾ければかっこいいなぁと考案したもの。

右手お暇奏法を始めた当初、一生懸命練習したフレーズで、最初はグチャグチャ。適当に弾いていただけ。でも何度も飽きずに練習した事で、今ではテンポ120以上で弾ける。勿論この通りに毎回弾いている訳じゃなく、これを基本として色々なバリエーションがあるし、状況によって、正確な16分音符でなく、3連符や5連符になっている事もあろう(むしろその方が多いと思う)。でも基本はこの通り。

独自に編み出した指癖

※一部、スライドのところをプリングオフと間違えて記述してしまった・・・

いきなり上のような複雑な指使いを練習するのもどうかと思う。下はペンタトニックスケールのみを利用した手癖。第1ポジション、第2ポジション、第3ポジション〜、と言ったように同じ感覚で弾けるので、このような簡単なものから練習するといいかもしれない。

ペンタトニックスケールでの指癖

定石と言われるフレーズはやはり指癖にしたいもの。下はペンタトニックスケールで良く使われるフレーズだ。こういうのも練習した方がいい。これは3連符だが、グルーブ感を出して16分音符で弾いても勿論構わない(3連符の場合はテンポ150以上で弾ければ指癖と言っていいだろう)。

ペンタトニックスケールでの定石

最初から速いフレーズを弾こうとせずに最初はゆっくりとした8分音符や3連符が得意なのだったら3連符でのフレーズを考えればいいんだ(テンポ120の3連符だったらさほど速くはない)。ジミー・ペイジは16分音符の速弾きはお世辞にも上手いとは言えないが、3連符の速弾きは達者な人。

自分で考えるフレーズは16分音符だったら最低単位である1小節(8分音符だったら2小節)を目安にしよう。いきなり4小節、8小節のフレーズを作るなんて所詮無理。1つ1つをこつこつと。6話で紹介した「RUN奏法」の為のフレーズを考えると思った方がいいかもしれない。それを2つ、3つ、4つ〜と考え出す事で、4、8、16小節のアドリブを弾けるようになる。上の譜面も4小節として考えていたのでなく、1小節のフレーズを4つ繋げているだけに過ぎない。

フレーズを作る時のこつは、物凄く単純だ。鼻歌に任せる事。コードを弾きながらそのコードに合った鼻歌を奏で、それをギターの指板に当てはめていくんだ。センスのある人間だとかなり複雑なメロディになるだろうから、当然指運びだって難しくなる。その時は自分の指任せにちょっとアレンジしてもいいし、根性があるのなら指運びが難しかろうが、ひたすらそれを指に覚えこませよう。

意図通りに弾けても喜んではいけない。それはあくまでもただフレーズを暗記しただけ。テンポ120で16分音符のフレーズ、これが意図した結果だったら、テンポ125で、テンポ130で、頑張ってテンポ140で弾けるまで練習しよう。そこまで練習して初めて「指癖」と言えるんだ。練習曲からパクる場合でもオリジナルのスピードよりも速い速度で弾ける練習を積む事をお勧めする。

ただ、さすがにコードの分散音(ブロークンコード)が鼻歌として飛び出してきちゃったら今は我慢した方がいいだろう。分散音の多くはウルトラE難度のスウィープ奏法で弾かれる事が多いから、ちょっと初心者にはきついと思う。



   



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