平日はあんまりギターを弾けず、サンプル音源を作れず、どうしてもネタが止まってしまう。そんな時はコーヒーブレイクネタ・・・。
初心者から中級者にグレードアップする時に必要なのは努力と根性と説いた。つまりメンタルな面が非常に強い。こんなの弾けないよ(;_;)〜、と思う前に練習をする、これが大切。
人間の脳はとにかく優れている。今回はここ最近、オレが挑んでいる難解なフレーズについて話していきたい。勿論これを初心者の方に弾けと言っているのでなく、以下に挙げる例、全く弾けなかったのに、「同じ人間がやっているだ!、オレだって弾ける筈!」と信じ、今では完璧ではないが、そこそこ指が動くようになってきている。
まずはRainbowのBlack Masqueredaの中から。アコースティックギターで決めている部分だが、とにかく小指を酷使し、1小節の中で6弦全てを使い切るブロークンコードフレーズ。6小節目をご覧頂きたい。上級者でもかなり弾き込まないとつっかえてしまうフレーズだ。
RainbowのBlack Masqueredaのキメフレーズ |
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まず指運びを覚える(暗記する)のに時間が掛かり、次にそれを指癖にすべく飽きる程弾く。でもオリジナルのスピードでなんて全く弾けない。1週間くらい毎日練習していても駄目だったから挫折しかかったんだが、ある時、自分なりのリズムを持って挑んだところ光が見えた!。
6つの弦を一気に弾こうと思うから失敗するのであり、それを3本と3本に分けて、16分音符なんだが、3連符のノリでやってみたんだ。すると気持ちよく左手が動いてくれる。そして右手にしても、ブリッジに固定していた手首を弦が変わる毎に微妙に上下させるようにした。
するとどうだろう、1週間練習して駄目だったのに、この2つを実行しただけで格段にスピードが上がったんだ。それでもなんだかんだと1ヶ月くらい掛かったんじゃないかなぁ。
次の譜面はいわゆるスウィープ奏法。これも最初はてんで駄目。毎日練習して半年くらい掛かるんじゃないかってくらい、初っ端はとっつきにくかったんだけど・・・。
色々なスウィープ |
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そこそこ弾けるようになるのに1小節目と2小節目だけでも1週間以上、3小節目は3週間近く掛かっている。4小節目からは難度120%で、未だに完璧には弾けていない。
ここで一番難しいのは多分5小節目と6〜7小説目のフレーズだと思う。この2つなんて初心者がスケール練習を初めて行ったくらいに1音1音を鳴らすだけでも精一杯。左手は全く言う事を聞かないし、右手は右手でピッキングのタイミングが丸で掴めない。
でも1日1日、微妙だが、徐々にスピードが上がっていっているんだ。これは4小節目にしても同じ。どうしても3弦の開放ノイズが入っていたのが、最近はノイズも少なくなり、指運びもスムーズになりつつある。
今まで1ヵ月半、実際には20日くらいしかスウィープを練習していないが、当初あんなに、他人の指なんじゃないかと思う程言う事を聞かなかった指達が今では「いやいやながら脳味噌の言う事を聞いている」状態にまで進歩しているんだから凄い。
本当に自分でもびっくりしているんだ。ちょっとしたスウィープだけでも3ヶ月、複数の型をマスターするには半年以上掛かると思っていただけに1ヵ月半で予定の半分をクリアーしたのだから人間の脳味噌って凄い。
4小節目からのフレーズはまだまだお聴かせ出来る状態ではないが、この調子で練習していれば近いうちに音源として公開できると思う。
初心者が挫折するパターンとして、多くは楽曲を聴いただけで、または譜面を見ただけで「あぁ、無理、無理」って思いこんでしまう事。でも、無理だと思う前にやってみよう!。弾けないと思い込まないで、「弾けるに違いない」とイメージし、練習を怠らずに頑張っていれば、マスターする期間は人それぞれだろうが、多くの奏法に関しては大概モノに出来ると思う。
今回オレが体験したように初めは自分の指ではないんじゃないかって思えても、日々、脳味噌は学習、復習してくれている訳で、自分の脳を信じて疑わない事。難しいフレーズ、速いパッセージだって同じホモサピエンス、ヒト属ヒト科がやっているんだから出来ない訳が無い、そう思い込む事が大切だと思う。
勿論中には天才と言われるギタリストもいるだろう。でも天才ってのはほんの一握りで、プロギタリストの多くは努力の人達なのだ。プロとアマの違いは音楽でご飯を食べているか否かだけ。練習時間に差はあろうが、練習内容はプロもアマも変わらないんだ。
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