ロックギターの場合、008から始まるセット、009から始まるセット、010から始まるセット、この3つを使っている事が多く、そして楽器屋の展示品は大概009からのセットが張られている。
一体どの弦がいいんだろう?。これは非常に難しい質問だと思う。「それぞれの好みでしかない」としか回答できないんだ。
有名ロックギタリストでも流石に008ってのはほとんどいないと思うが、009からの人もいるし、010からの人もいる。中には011からというセットを張っているロックギタリストもいるし、最近は095からのセットの弦も売られているらしい。
つわものはセットを使わずにそれぞれをバラで買ってきて、自分専用のセットを作っているのもいる1〜3弦は010のセットを、4〜6弦は009のセットにしているとかね)。
オレ個人は010セットを使っている。勿論最初は極一般的な009セットを使っていたが、なんか妙にグニャグニャしていて気持ち悪いんだ。手が大きく握力もかなりあるからだと思うが、とにかく008や009セットではまともに演奏出来ない。
またギターによって相性のようなのがあるらしく、実際に所持しているグレコレスポールEG1200では010よりも009の方が弾き易いと感じる時もある(と言うよりも010セットで半音下げチューニングが最高だと思っている)。
だからどの初心者はどのセットにしなさいとは断言出来ず、どれが最適かよりも、今張ってある弦が弾きづらかったら、他のタイプに替えてみる手がある、そういう回答になってしまう。握力のない女の子だったら009よりも008の方がいいかもしれないし、オレのように握力のある人間だったら010や011セットに張り替えてみるのもいい。
次に弦高。これも人それぞれ。どれが正しいというものはない。一般には12フレット上でフレット先から2mmが適正との事だが、さっき自分のを計ってみたら3mmもあった。弦高を計ったのは初めてで、3本あるギター、全てが3mm前後にセッティングされていたから、無意識に自分の弦高を一般よりも弦高を高くセットしている事になる。
あの速弾き変態男、イングウェイはさらに上を行き、本人曰く4mmだと言う。4mmってのはかなり異常。でも確かに彼のギターのドアップ写真を見るとオレのギターよりもさらに高い弦高に見てとれるから嘘ではないんだろう。
また今助っ人をしているバンドのリードヴォーカルさんからフライングVを借りているが、このギター、最初は弦がビビってしまうくらい弦高が低かった。多分12フレットで2mmもなかったんじゃないかなぁ。これで彼は普通に弾いていたらしいから、限りなく低い弦高を好む人もいるって事だろう。
少しでも弾き辛いと思ったら弦高の上げ下げをやってみてはいかがだろうか?。もしくは弦がビビるくらいまでまずは弦高を下げ、その状態で色々なフレットでチョーキングしてみよう。勿論これは弦の太さにも関係してくる。
弦高が低いと速弾きは楽でもチョーキングしづらいデメリットがあるから、自分がチョーキングしやすい弦高まで徐々に上げていく。それが恐らく自分の理想の弦高に近いんだと思う。後は数日引き込んでみて微調整すればいい。
ストラトキャスターのように1弦1弦、弦高を調節出来るタイプのギターだったら1〜3弦のチョーキングを多用する弦を少し高めにセッティングし、4〜6弦を若干低めにセッティングするって手もある。
弦の交換時期。うーん、これも難しい。保管しているコンディションやどれくらいの割合で弾くかによっても丸で違ってくるし、汗っかきの人はそれだけ弦が痛むのも早い。まぁアマチュアだったら3ヶ月に1度くらいでいいんじゃないかな。オレなんか滅多に使わないレスポールは半年くらい交換していないような気がする。
最後にメーカーだが、どこを使おうが大して変わらないように思う。オレ自身はここ1年くらい、時折楽器店が目玉商品として安売りしている無名のセット250円だか300円のしか使った事が無い。安いから音の伸びが無いとか弦が切れやすいと言った事は感覚的には気になっていない。
まぁお金に余裕があるのだったら、有名メーカーの高価な弦を買えばいいんじゃないかな。高価な弦を使っていればそれだけでも精神衛生上いいのだから。
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