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アドリブを考える |
2004.3.18 |
ペンタトニックスケールでアドリブ演奏をするにはまずはとにもかくにも前回のスケール、指板のどこを押さえるのかを全て暗記する事。これはペンタトニックスケールだけでなくその他のスケールにも言える事で、暗記もしてないのにアドリブはどうやったらかっこ良く弾けるのか?、なんてクエスチョン、愚問過ぎる。 左手の強化練習はスケールの暗記だけでは練習がつまらない。勿論ツワモノ達はつまらない練習を怠らなかったからこそツワモノになるのであって、この手の練習をつまんないなんて言っているようではギターを弾くなんて趣味はとっとと諦めた方がいい。 ただ、楽しんでやる術はある。まずは第1ポジションだけを完璧に覚えてしまおう。これくらいだったら30分〜1時間もやっていれば覚えてしまうだろう。そして無理に他のポジションも使おうと考えずに、このポジションだけでアドリブ演奏を考えてみるんだ。 速弾きが出来なくてもいい。第1ポジションの12の音をしっかり出す、それを心掛けたい。勿論チョーキングとかスライドとかのロックギター基本テクニックは事前にマスターしておくべし。 ではまずサンプルを聴いて頂こう。流石に第1ポジション限定なので類似するフレーズが多いが、それでもこのポジションだけでここまで弾けるという参考にはなると思う。
この手の奏法は考えて演奏するんでなく、ほとんどの場合、手癖が多い。つまり初心者の皆様もこういう手癖を身につけちゃえばRUN奏法に関しては中級者、上級者と対等に演奏出来るとしても過言じゃない。 またこの奏法はフレーズそのものが短いので音があっちゃこっちゃに飛んでいる事は滅多になく、隣接する音を使う事が多いから、そんなに難しいもんじゃない。すぐに弾けるだろう。とっても素晴らしく、ラクチンな奏法だ。 時折、チョーキングやハンマリンオン、プリングオフ、スタッカートを使い、またシンコペーション気味に演奏してやればよりグループ感ってのが増すから、色々なフレーズを考えてみよう。むしろ考えるのでなく、指が動くままに演奏した方がいいかもしれない。リズムが多少狂ってもそれこそ真のグルーブ感と言えよう。 そして飽きてきたら一発長めのチョーキング+ヴィブラートで一呼吸置いて、次のフレーズに展開する準備をするんだ。イングウェイみたいに延々速弾きしようなんて思わない事。 慣れてくると次第に第1ポジションだけでは満足しなくなる。そうなったらしめたもの。下に示す図のように徐々に音の範囲を広めていこう。これは第1ポジションを中心に第5ポジションの低音部と第2ポジションの高音部を加えたもの。これだけ幅があるとかなり融通が利く。
次のサンプルはこの図の音を使って、スケール練習のように上がったり下がったりするフレーズ中心に演奏している。アドリブではなくスケール練習と言ってもいい。しかしバックにオケがあればこうやってちゃんとしたギターソロに聴こえるのだった。
そして第2ポジションと第3ポジションだけ、第3ポジションと第4ポジションだけと言ったようにギターの指板を分割して徐々に全ての指板を使うように指を慣らして行く。この粋に達する事が出来ればすでに多くの指癖を持つようになり、音使いの良い悪いは別にし、キーに合わせて無意識にアドリブソロを展開出来るようになっていると思う。
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