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リニューアルレッスン
     151話 II-V-Iの実践 その2

2008.06.26

II-V-Iのコードバッキングを学んだら、今度はアドリブである。前話を踏まえ、解説していこう。

上のコード進行でmidiを作ってみた。多少、コードヴォイシングが異なるが、基本的には上の通り。

上のコード進行で作ったカラオケトラック

キーがCなので、アドリブする際に利用するスケールは勿論Cメジャースケールとなる。またこのコード進行の場合、平行調のAナチュラルマイナースケールとして演奏しても問題は無い(勿論、CメジャースケールとAナチュラルマイナーは同じだ)。

でもせっかくG7とA7のところでオルタード系のテンションノートを使っているので、その部分だけドミナントコード用のオルタードノートのあるスケールを使ってみたい。

オルタードスケール
hmp5スケール
コンディミスケール

一般にこの3つがオルタードノートを含んでいるので、フュージョン、ジャズ系のミュージシャンが多用している。今回はロック系のギタリストに一番馴染みが無いであろうオルタードスケールを使ってみた。まずは音源を聴いていただこう。

Infoseekサイト
http://np-music.hp.infoseek.co.jp/の方は下
それ以外のサイトでは下
DATA
オルタードスケールを使った例
WMA DATA
オルタードスケールを使った例

おおよそ下のような譜面になると思う。本来、キーがCでCメジャースケールだから、利用される音はドレミファソラシドだけ、しかし、譜面を見て判る通り、おたまじゃくしにはフラットやらシャープやらが偶数小節に多く入っているのが判ると思う。



※最後の小節の6連符、先頭に休符が付くが、この辺は自由で、6連符、6連符、5連符のように指の赴くまま・・・、最後の音が間違っていなければリズムが乱れても問題は無い

ここでやっちゃならないのは、上の譜面をコピーして指癖を付けて「うん、オレはオルタードスケールが弾ける」と勘違いする事。既存のフレーズをコピーする作業はギター上達の最短の道ではあるが、これに加え、どうしてそのようなフレーズ、音使いになるのか?、それを考える癖を付けて欲しい。そうでないとスケールを理解したとは言えない。

まずはオルタードスケールの復習をしよう(新110話新111話も参照しよう)。

オルタードスケールの構成音は次の通り。

1st, b2nd, #2nd, 3rd, b5th, b6th, b7th

ここで注目するのがb2nd、#2nd, b6thである。これはテンションノートとして表現するとb9th, #9th, b13thになり、これらをオルタードテンションと呼ぶ。そう、だから□7(b9)、□7(#9)、□7(b13)にこのスケールがマッチするし、今回は□7(b9,b13)と2つもオルタードノートを利用しているから、合わない訳が無い。

極論を言っちゃうと、オルタードスケールを全く理解していなくてもメジャースケールとテンションノートさえ、理解していればコードトーンを1つ1つ取っていけば、無意識にオルタードスケールを弾いている事になるのだ。

今回の4小節目のフレーズで考えてみよう。利用されている音を指板表に示す。

4弦5フレット、1,2,3弦で6フレットを同時に押さえれば、そのままA7(b9,b13)になるでしょう?。これにトニック音を加えてフレーズを組み立てればオルタードスケールを理解していなくても、オルタードスケールのフレーズを弾けてしまう。

ピアニストってのはクラシックから入る人がほとんどだから、頭の中にスケールと言う概念はあまりないそうだ。頭に浮かぶのはコードであり、それにテンションの加えたもの。だから今回の4小節目の譜面を見せると「ああ、これはオルタードスケールだね」でなく「オルタードノートを使っているんだね」なんて言葉が返ってくる。

勿論、コードトーンを知っているからスケールそのものを覚えなくても良いと言っているのではない。特にギタリストはスケールと言う概念に縛られる事が多いし、せっかくその概念があるのだから活用しない手は無い。つまりはスケールを知る上で、コードトーンを理解していた方がメリットは大きいと言う事なのだ。

例えば□7で利用される一般的なスケールはミクソリディアンであろう。

ミクソリディアンの構成音
 1st, 2nd, 3rd, 4th, 5th, 6th, b7th

2ndは9th、4thは11th、6thは13thであるから、これは□7(9,11,13)と言うコードとして表現出来る。ちなみに□7(11)はあまり使われる事はないが、これは□7sus4と考えても間違いではない。

オルタードから離れてコンディミスケールとhmp5を考えてみよう。

コンディミの構成音
 1st, b2nd, #2nd, #4th, 5th, 6th, b7th

hmp5の構成音
 1st, b2nd, 3rd, 4th, 5th, b7th

オルタードスケールよりもオルタードノートが少ないが、b9thや#9thが入っている事から、ドミナントコードの中でもオルタードテンションを含むコードにマッチするスケールとなっている。いや、完全にマッチはせず、このあやふや感がアウトフレーズを産み出す効果がある。

さて、話を戻し、今度は上音源の2小節目を考えてみよう。ここはGオルタードスケールになる。

これも見て判る通り、単なるコードトーンの上昇下降フレーズでしかない。

そして2小節目と4小節目のどちらもb5th音が使われていない。これは意識して使わないのである。と言うのも、ジャズ系のアルバムでもフュージョン系のアルバムでも「これぞオルタード!」と言うフレーズの多くはb5th音は使われていない。まぁぶっちゃけちゃうと、b5th音を使うと微妙に音が外れた感覚になるので、常套句には使われないのである。

だからオルタードスケールらしいフレーズと言うのはこの2つのフレーズが基本となり、後は前後を入れ替えたりと応用するだけ。だから覚えちゃえば良い。このネタをお読みになっている方はマイナーペンタトニックスケールはすでに理解しているだろう。このスケールでも理論はどうであれ「マイナーペンタらしい」フレーズってのは自然と身に付いちゃうでしょう?。だからオルタードスケールの常套句ってのも弾いていれば自然に身に付いちゃうのだ。

6小節目と8小節目も速弾きしているから難しく感じるかもしれないが、単にスケールそのものを上昇加工しているだけに過ぎない。要するにスケール練習のフレーズをそのまま実践で利用しているだけなのだ。

4弦トニックからのGオルタードスケール

4弦トニックからのAオルタードスケール

この4弦トニックのオルタードスケールは非常に判りやすい配列になっていて、便利に使えるポジションである。当然上の指板表からb5th音を排除すれば簡単にオルタードスケールらしいフレーズを作れちゃう。



   



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