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リニューアルレッスン |
2008.06.26 |
1つ1つのコードの復習をしたのだから、コード進行の復習もしよう。音楽全般のポピュラーなコード進行と言えばII-V-Iだろう。今までに書いたネタを参照しながら、本ネタを学んで頂きたい。 キーがCのII-V-Iと言えばどうなるか?、すらすらと言えるであろうか?。 キーがメジャーの場合、II-V-Iとは一般にIIm7 - V7 - Imaj7となる。よってキーがCだからそれに対するIIm7、V7、Imaj7を考えれば、Dm7 - G7 - Cmaj7となるのが判ると思う。 じゃぁキーがGだったら?、Aだったら?、Dだったら?、Ebだったら?・・・。 ギタリストの場合、ギターの指板を思い浮かべれば良い。新148話、新149話で復習しよう。 GやAのようにすぐに6弦のトニックを思い浮かべる事が出来るのならなんとなく判るけど5弦トニックの場合悩むなぁ〜、そんな方も多いだろう。でもこれは覚えるしかない。悩むなぁ〜じゃなく、悩まないように頭を使うしかない。
5弦にトニックがある場合のII-Vは上のような配置になる。簡単でしょう?。DやEbと言う音が5弦上のどこにあるか、それさえ判っていれば良い。
と言う事で、今回はキーがCのII-V-Iを考えていこう。 上のmidiは基本のII-V-Iである。4小節で1つのループになっている。コード進行は次の通り。
勿論、コードの押さえ方はそれぞれの自由。下のような押さえ方だった構わない。
でもこれだとあまりにも基本過ぎて面白くない。そこでまずは4小節目のCmaj7に注目したい。ここを先頭のDm7に対するセカンダリードミナントにしてしまう。キーがCの場合、G7からCmaj7、この流れはV-I、これをドミナントモーションと言う。 このV-Iと言う動きを他のコードでも実践してしまおう、それがセカンダリードミナントだ。今回の場合、他のコードとはDm7を指す。だからDm7をIm7とするV7を考えるとA7になる。よって・・・。 Dm7 - G7 - Cmaj7 - A7 上のようにCmaj7の代わりにA7を弾くと、Cmaj7からDm7を弾くよりも、スムーズに移行出来るでしょう?。 本来、キーがCである場合、Aに対するコードはA7でなくAm7である。そりゃそうだ。A7はあくまでもDm7に対するドミナントコードであって、つまりここだけキーがDの時のドミナントコードが利用されるのだ。 次にドミナントコードにはオルタード系のテンションノートが良く似合うから、Cmaj7に対するドミナントコードのG7、そしてDm7に対するドミナントコードのA7にテンションノートを付けてみよう。 オルタード系のテンションとはb9th, #9th, b13thの3つが一般的。さらに今回はフュージョンサウンドを再現しているので16ビートバッキング、よって鳴りを良くする為に先頭のDm7をDm7(9)にしてしまう。またCmaj7も押さえ方を変えてしまおう。譜面とmidiで鳴りをチェックして欲しい。これぞフュージョン!、ってなコードの響きになっているでしょう?。
さて、ここで注目したいのが、2小節目のG7(b9,b13)と4小節目のA7(b9,b13)だ。これって言い換えるとそれぞれDb7(9)であり、Eb7(9)でしょう?。このようにG7に対するDb7、A7に対するEb7を裏コードと言う。勿論、Db7に対する裏コードはA7であり、Eb7に対する裏コードはA7だ。 以前も書いた通り、ギターの場合、裏コードを知るの簡単だ。
上のようにGの裏はDbであり、Dbの裏はGなのだ。6弦5フレットのAの裏はEbであり、Ebの裏はAなのだ。だから Dm7 - G7 - Cmaj7 - A7と言うコード進行は、Dm7 - Db7 - Cmaj7 - Eb7としても良いのである。 さらに、これも以前学んだ通り、□7(b9)は半音上の□dimと同じである。G7(b9)はAbdimと同じで、A7(b9)はBdimと同じである。裏コードやディミニッシュコードに関しては新79話や新80話を参考にしよう(他にも色々と解説しているので、コードに関するネタをくまなくチェックしよう)。
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